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【松本】新生“布・山雅”が 甲府戦で見せた「修正力」と中断中に深化させた「戦術の幅」

カテゴリ:Jリーグ

大枝 令

2020年07月06日

指揮官の期待が色濃くにじむ

今シーズンから松本を率いる布監督。(C)J.LEAGUE

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 そして86分、間延びした甲府の陣形を切り裂くように久保田がボールを運び、この試合で再三狙っていた右サイド奥へ配球。走り込んでいた鈴木がワンタッチで折り返し、オウンゴールを誘発した。甲府DF新井涼平が触っていなければ、すぐ後ろの阪野豊史がきっちりねじ込んでいたことは想像に難くない。いわば、必然のオウンゴールだ。

 試合後のオンライン取材では、途中出場で仕事をした鈴木と久保田はともにスタメンへの野心を隠さず発信した半面、「まずは与えられた時間で結果を出して狙っていく」(久保田)、「何を求められているかは整理して、途中から出たら絶対に試合を変えてやる気持ちでいた」(鈴木)と戦術遂行に徹した。連戦を戦い抜くためには選手層の厚みは必須で、その意味でもこの2人が活躍したことには大きな意味がある。

 それは守備陣にも同じことが当てはまるだろう。2試合続けてセンターバックが負傷交代したのは痛手だが、この日は乾大知が急きょの出番でも冷静なプレーで安定感をもたらした。そして乾、浦田延尚とベテランを左右に従えて3バック中央を任され続けた21歳の森下怜哉にも、指揮官の期待が色濃くにじむ。

 中断期間を経て、さまざまな表情を見せるようになった松本。イズマ、ジャエルら重戦車のようなストライカーも戦列に復帰してくれば、選択肢はさらに広がるだろう。シーズン当初、各媒体の順位予想などでは軒並み「そこそこ」に位置付けられていた松本。十分に助走をつけて深化させ、甲府戦でその一端を証明してみせた。

取材・文●大枝令(スポーツライター)
 
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