【セルジオ越後】Jリーグの“新様式”に選手はイライラ? 再開マッチで印象に残ったのは五輪世代の…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年07月06日

3枚替えで混乱をきたす一方、奇跡の逆転勝利も

ようやく再開したJリーグ。VARがあれば…という場面も散見された。
写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 J1リーグがついに再開した。新型コロナウイルスの影響で4か月もの中断期間を経ながら、まずはなんとか再開に漕ぎつけたことを僕も嬉しく思うよ。まだまだ感染者が徐々に増えていて安心はできないけど、十分な対策の下で何事もなくシーズンを進めていってほしい。

 さて、再開したJリーグの試合を観たけど、やっぱりいつもとどこか違うな、と感じる部分が多かった。もちろん、多くの選手にとって、無観客で公式戦を戦うのは初めての経験だろうし、5人交代、飲水タイムというのも公式戦では慣れないものだろうね。

 加えて、今季から導入されることになっていたVARの活用が感染リスクを考慮して中止になったり。さっそく、ゴールに関わるシーンで微妙な判定もあったようだけど、選手たちは試合環境のいろんな変化への対応に迫られ、ストレスを抱えたり、イライラしたりしているように見えた。筋肉系のトラブルで交代した選手もいたし、執拗に抗議して退場になった選手もいる。普段のシーズンなら、そこまで目につかないのかもしれないけど、こういう状況だからなんとなく選手たちがナーバスになっているように映るのかもしれない。

 監督やクラブにとっても、難しいところはたくさんあるよね。過密日程はもちろん、しばらくは大きな移動が伴わないように東西に分かれて戦う方式だから、近隣のライバルクラブとの試合も多くなる。とりわけ、東の方は昨年トップ4を占めていただけに、序盤戦は厳しい戦いの連続になりそうだ。こう言っては失礼だけど、逆に西の方でタイトルを要求されるチームにしてみれば、東のチームと対戦のないこの期間は、あまり勝点を落とせないよ。

 そのうえ、今季は降格がないから、どのクラブも優勝を目指してより攻撃的な戦い方をするのは目に見えている。例年下位に位置するクラブも思い切ってチャレンジできる。こうした状況がスタートダッシュに対する意識をより高めて、落ち着きのない戦いぶりにつながる可能性はあるよ。5人交代枠で、3枚替えをやって逆に混乱しているチームもあれば、奇跡の逆転勝ちをしたチームもあるけど、その辺りもまだまだ模索中だろう。

 とにかく今季は、例年とはまったく異なるシーズンになりそうだ。一般社会で“新しい生活様式”が求められているように、サッカーにも新しい様式というか、いつもと違う考え方が必要かもしれないね。
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