海外挑戦!そしてワールドカップへの思い
迎えた2018-2019年シーズン。清水はスペインに活躍の場を移す。リーグ1部で3本の指に入る名門、エルポソ・ムルシアのBチームに加入した。トップチームに所属するのは各国代表選手ばかり。刺激を受けないはずはなかった。
施設や設備、サポーターの熱も含め、フットサル中心の生活を送るには申し分のない環境だった。
「僕も、我は強い方だと思っていましたが、こっち人のはレベルが違いました。皆、もっと上手くなりたい、もっと結果を出したい、フットサルで食べていくんだ、というプロ意識がすごく強い。結果を出さないと切られるという厳しい環境の中で自分たちの地位を高めようと、毎年のように濃密なリーグ戦を展開している。プロの厳しさ、レベルの高さを実感しました」
異文化、そして新しい環境に戸惑いながらも、清水は、2部リーグに所属するBチームで17得点を挙げ、シーズン終盤にはトップチームでプレーする機会を得た。しかし、2年目も主戦場はBチームで、飛躍のきっかけは見出せなかった。当時を振り返り、清水はこう回顧する。
「何としてでもトップチームでプレーしたかった。徐々に上に呼ばれる回数も増えてきましたけど、そこから先が想像以上に難しくて、ゴールも取っていたのに上がれない……、そんな状況に気持ちが徐々に落ちていきました」
そして、迎えた2シーズン目の昨年末に清水は大きな決断を下す。スペイン1部・コルトバへの移籍を決めたのだ。
「2シーズン目の半分が終わってもトップチームに上がるという話も一切出ていない中で、身の振り方を考えました。移籍と残留。どちらが成長できるのかを考えて、移籍を選びました。いくつか候補はあったのですが、コルドバは当時ケガをしていた僕をほしいと言ってくれましたし、自分のスタイルが合っていると思ったんです」
ケガ明けで3試合出場したタイミングで、新型コロナにより中断。現在は日本に帰国し、トレーナーとオンライントレーニングを続けながら、古巣フーガドールすみだのサポートを受けて実践練習も開始した。コルドバの勝利に貢献するため、そして日本代表として、来年9月のワールドカップの舞台に立つために。
「(ワールドカップ予選を兼ねた)4年前のアジア選手権まではメンバーに帯同していましたが、直前で外れました。もし自分が予選に出場していたらどうなったのか、そんなことも考えましたね。だから、今回は自分が出場してワールドカップで戦う権利を得る。それが最低条件。できればアジア王者として出場したいです。そのために僕もキャリアを積み、準備をしてきました。
ワールドカップは自分にとって、フットサル人生を左右する大きな大会ですし、支えてくれるサポーターやスタッフにとっても特別なもの。同時にたくさんの人にフットサルを知ってもらう、見てもらうチャンスでもあります。必ずワールドカップに出場して、チームとしても、個人としても結果を残したい」
兄が繋いでくれたフットサルとの縁。自分よりも上手い選手と戦う喜びを知った高校時代。そして、フットサルで生きていく自信を深めたFリーグ時代。情緒溢れるコルドバの街が歴史を繋いできたように、清水も自分の足跡を残すために歩みを止めない。
プロフィール●しみず かずや 1997年2月6日生まれ、東京都出身。179㌢ 75㌕。ポジション:FP 2013年フーガドールすみだ入団。2015年日本代表選出。2017年U-20日本代表選出。2018年スペイン1部リーグ エルポソ・ムルシアFSに移籍。2020年スペイン1部リーグ コルドバ・パトリモニに移籍。
施設や設備、サポーターの熱も含め、フットサル中心の生活を送るには申し分のない環境だった。
「僕も、我は強い方だと思っていましたが、こっち人のはレベルが違いました。皆、もっと上手くなりたい、もっと結果を出したい、フットサルで食べていくんだ、というプロ意識がすごく強い。結果を出さないと切られるという厳しい環境の中で自分たちの地位を高めようと、毎年のように濃密なリーグ戦を展開している。プロの厳しさ、レベルの高さを実感しました」
異文化、そして新しい環境に戸惑いながらも、清水は、2部リーグに所属するBチームで17得点を挙げ、シーズン終盤にはトップチームでプレーする機会を得た。しかし、2年目も主戦場はBチームで、飛躍のきっかけは見出せなかった。当時を振り返り、清水はこう回顧する。
「何としてでもトップチームでプレーしたかった。徐々に上に呼ばれる回数も増えてきましたけど、そこから先が想像以上に難しくて、ゴールも取っていたのに上がれない……、そんな状況に気持ちが徐々に落ちていきました」
そして、迎えた2シーズン目の昨年末に清水は大きな決断を下す。スペイン1部・コルトバへの移籍を決めたのだ。
「2シーズン目の半分が終わってもトップチームに上がるという話も一切出ていない中で、身の振り方を考えました。移籍と残留。どちらが成長できるのかを考えて、移籍を選びました。いくつか候補はあったのですが、コルドバは当時ケガをしていた僕をほしいと言ってくれましたし、自分のスタイルが合っていると思ったんです」
ケガ明けで3試合出場したタイミングで、新型コロナにより中断。現在は日本に帰国し、トレーナーとオンライントレーニングを続けながら、古巣フーガドールすみだのサポートを受けて実践練習も開始した。コルドバの勝利に貢献するため、そして日本代表として、来年9月のワールドカップの舞台に立つために。
「(ワールドカップ予選を兼ねた)4年前のアジア選手権まではメンバーに帯同していましたが、直前で外れました。もし自分が予選に出場していたらどうなったのか、そんなことも考えましたね。だから、今回は自分が出場してワールドカップで戦う権利を得る。それが最低条件。できればアジア王者として出場したいです。そのために僕もキャリアを積み、準備をしてきました。
ワールドカップは自分にとって、フットサル人生を左右する大きな大会ですし、支えてくれるサポーターやスタッフにとっても特別なもの。同時にたくさんの人にフットサルを知ってもらう、見てもらうチャンスでもあります。必ずワールドカップに出場して、チームとしても、個人としても結果を残したい」
兄が繋いでくれたフットサルとの縁。自分よりも上手い選手と戦う喜びを知った高校時代。そして、フットサルで生きていく自信を深めたFリーグ時代。情緒溢れるコルドバの街が歴史を繋いできたように、清水も自分の足跡を残すために歩みを止めない。
プロフィール●しみず かずや 1997年2月6日生まれ、東京都出身。179㌢ 75㌕。ポジション:FP 2013年フーガドールすみだ入団。2015年日本代表選出。2017年U-20日本代表選出。2018年スペイン1部リーグ エルポソ・ムルシアFSに移籍。2020年スペイン1部リーグ コルドバ・パトリモニに移籍。