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「右足でのゴールは偶然ではなく必然」久保建英のパーソナルコーチ・中西哲生氏が明かす“逆足の2ゴール”

カテゴリ:海外日本人

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月20日

アンリとの練習で痛感した逆足の重要性

ヴェンゲル監督(右)の下でプレーした中西氏が明かしたのがアンリ(左)とのエピソードだ。(C) Getty Images

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――パーソナルコーチとして、スペインにいる時もアドバイスを送っている?

「毎試合終わる度に、試合後すぐに彼のプレーシーンの動画を送っています。その日の試合で起こったことに対しての振り返りや、その日のプレーを自分で客観視するためのヒント、彼が試合後に思考する上での助けになればと思っています。シーズン序盤に比べると、個人的な印象としては、今は自分がやるべきことにフォーカスできている。そういう流れの中で、(中断前に)ベティスとエイバルから取った2ゴールは非常に大きかった」


――その2ゴールの印象は?

「両方とも右足で、しかも股抜きだったので、多分スペインの人たちはびっくりしたんじゃないですか。今までの試合でそれをあまり見せる場面がなかっただけで、右足の練習は子供の頃からひたすらやってきていたので、今回それをしっかりと見せてくれて嬉しかったですね。」
 
――偶然ではなく必然のゴールだったわけですね。

「はい。これは(名古屋時代に師事したアーセン・)ヴェンゲルに感謝しなきゃいけないんですけども、アーセナルのトレーニングを見させてもらった時に、当時のエースだった(ティエリ・)アンリが故障明けで、別メニューだったので、居残りのシュート練習を一緒にやらせてもらったんです。

 アンリといえば、右足でインに巻くシュートですよね。ただ右足の怪我もあって、ウォーミングアップで左足だけでリフティングをしていて、自分の頭より上に蹴り上げても全く落とさないし、さらにインサイドやアウトサイドを使ったりしていて、度肝を抜かれました。股関節の動きが良くなると言って、(名古屋時代のチームメイトだったドラガン・)ストイコビッチもよくやってたんですけど。いざ、シュート練習が始まると、アンリは左足でも右と全く同じようにインカーブで蹴って、ほぼミスなく決めるんですよ」

――“逆足”の重要性を感じたわけですね。

「はい。結局、アンリは右足だけ練習していた訳ではなかったんです。左足でも蹴れるから、右足であれほどのプレーができる、ということを自分の目で確認できた。だから建英にも右足の精度が上がらないと、左足も上がらない、とにかく右足が重要だとずっと言い続けてきた。左に行くだけじゃなく、右にも行けなきゃダメだと。

 だから、あの2ゴールの時は、シュートを打つ直前に『これは決まる』と第六感が働きました。彼のプレーをもう7年見ているので、『あ、これ入るパターンだ』ってシュートを打つ直前に分かるんです。ただ実際に決まった瞬間は、鳥肌が立ちましたけどね」
 
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