高原は完全無欠のストライカーだった
隙のなさで言ったら、02年の磐田が最強。名波浩、藤田俊哉らほとんど地元出身者のチーム構成で、年間30試合のリーグ戦でわずか3敗。1点差勝利が13試合と接戦を制す粘り強さも特筆に値するもので、完全優勝(第1、第2ステージをともに制覇)という結果も文句なしだ。
個と組織が上手く融合したチームで、視覚的に楽しいサッカーを展開していた点も素晴らしい。なかでも、強烈なインパクトを放ったのがこのシーズンの得点王に輝いたFWの髙原直泰。どんなパスにも柔軟に対応し、両足のシュートだけでなく、ヘディングも強烈で、まさに完全無欠のストライカーだった。こういうアタッカーがいると、チームメイトは相当楽だったに違いない。
1990年代後半から2000年代頭に磐田が黄金時代を築けた背景には、おそらく鹿島という強烈なライバルの存在がある。実際、01年に鹿島とのチャンピオンシップに負けたから、02年はより結果にこだわり、完全優勝を成し遂げたという。良きライバルがいて、こうした偉業を達成できたと、そんな見方もできるのではないだろうか。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)
【PHOTO】「Jリーグ歴代最強チーム」はどれだ!?|1993年ヴェルディ川崎の特選フォトはこちら!
【詳細情報】2020年6月11.25日合併号
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1990年代後半から2000年代頭に磐田が黄金時代を築けた背景には、おそらく鹿島という強烈なライバルの存在がある。実際、01年に鹿島とのチャンピオンシップに負けたから、02年はより結果にこだわり、完全優勝を成し遂げたという。良きライバルがいて、こうした偉業を達成できたと、そんな見方もできるのではないだろうか。
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