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【天野純インタビュー|後編】無念さを滲ませながらも「ベルギーでの経験が無駄ではなかったことを証明したい」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月05日

「前への意識は、日本にいた時より高まっているかも」

ロケレンでは練習でパスが回ってこないこともあったが、ピッチ上での実力で信頼を勝ち取り、主力メンバーとして奮闘した。(C)Getty Images

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――なるほど、成功体験があったわけですね。
「頑張れば乗り越えられる、そう思っていましたね」

――乗り越える過程で、プレー面で向上した部分を挙げれば?
「日本とベルギーの大きな違いは、前への意識だと思います。日本だったら、意図のあるバックパスとかあるじゃないですか、時間を作るためとか。でも、ベルギーではそういう概念がまったくない。バックパス1本で、観客からブーイングされるし、監督からも怒鳴られる。試合の後に映像を見せられて『お前、これ前に行けよ!』とか、『マイボールにしたら、8割以上は前に行け!』って言われますから(笑)。そこは苦労したけど、ボールを受けたらとにかく前へのパスコースを探して、なければ自分で持ち運ぶ。だから、前への意識は、もしかしたら日本にいた時より高まっているかもしれません。(アンジェ・)ポステコグルー監督からも、中盤の選手には前への意識を強く持つようにと言われていますし、その点では、ベルギーでの経験が活きると思います」

――現体制2年目の昨季、横浜は15年ぶり4度目のリーグ制覇を成し遂げました。“優勝チーム”の雰囲気はどうですか?
「うーん、自分がいた頃と、あんまり変わっていないかな。練習内容も同じだし、感じる変化は、選手が何人か変わったことぐらいですかね」

――起用ポジションも、移籍前と変わらず中盤だと思いますが、レギュラー争いをどう見ていますか?
「F・マリノスは選手層が厚いし、中盤は特に厚い。でも、それは去年、自分がいた時もそうだったし、実際にベンチスタートもあった。しかも自分が移籍した後に、チームはめちゃくちゃ強くなって、優勝したじゃないですか」
 
――いやいや、その因果性はないと思いますけど。
「でもそれはちょっと感じているので(笑)。だから、より一層、アピールしないとメンバーには食い込んでいけないと思っているし、去年のF・マリノスでの自分よりもプラスアルファを加えて、優れているものを見せないとダメかな、と」

――その自信はありますよね?
「もちろん」
 
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