新旧“怪物”比較。オルンガとエムボマはどっちがスゴイのか?

カテゴリ:Jリーグ

佐藤俊

2020年06月02日

オルンガが「カメルーンの雄」を越えられるかどうかは…

オルンガは今季、札幌とのリーグ開幕戦で2ゴールをゲット。幸先の良いスタートを切った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 オルンガの“インパクト”はエムボマ級だったが、実際に「カメルーンの雄」を越えられるかどうかは、「これから」にかかっている。

 柏ではクリスティアーノや江坂任から良いパスが出てくるので、それをしっかりと料理し、得点を取ることに集中。それが昨年は良い結果につながった。もちろん攻撃だけではなく、守備もハードワークをこなし、「チームのために犠牲になることが多い展開の時こそ、何ができるかだと思う」とチームの勝利に貢献する意欲と意識が高い。

 だが、J1の選手はやられっ放しにはならないので、研究され、思うようにいかないことが出てくるだろう。性格的に真面目ゆえに悩みの淵に落ち込むとプレーに影響が出るかもしれない。また、現実に自分が点を取りにくくなった時、味方の攻撃をどのようにサポートし、チームを活かすことができるか。
 それは個人戦術の引き出しがポイントになるが、その点、エムボマは多彩な才能を見せた。当時のガンバは戦術らしいものがなかったので、ある意味、自らが戦術となり、攻撃パターンを組み立てた。そうして結果を出し、チームメイトに多くの財産を残した。エムボマは、ガンバに1年半しか在籍していなかったが、今もなおファンに愛され、記憶に残る選手になった。
 
 高いハードルだが、若く、野心に満ちているオルンガには、まだ未知の力があるように見える。エムボマが辿った道のさらに先を行ける可能性は、十分にある。

 果たして、J1の舞台でコロナ禍を吹き飛ばすケニアの旋風となれるか――。

取材・文●佐藤 俊(スポーツライター)

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