仲川のポテンシャル開花は燻っている選手にとって希望の光になる
2019年もあと残りわずか。今年も日本サッカー界には様々なニュースがもたらされた。そこで今回は、ライター陣にサッカー界を揺るがした5つの出来事をピックアップしてもらった。果たして、スポーツライターの佐藤俊氏が選んだ衝撃5大ニュースは――。
――◆――◆――
●横浜F・マリノス優勝
横浜F・マリノスの優勝は、川崎が初優勝した時ぐらいの大きなインパクトがあった。独自の攻撃的スタイルを完成させての優勝は、プロのクラブチームとしてあるべき姿。ペトロヴィッチ監督の札幌、鬼木監督の川崎、片野坂監督の大分と色があるチームのサッカーは面白く、そのスタイルがサポーターの心を捉えている。そのスタイルがチームに浸透し、結果を出せれば、それが受け継がれ、やがてチームの伝統や財産になる。F・マリノスはその尻尾を掴んだことになる。
また、スタイルが完成したチームからは個でも優秀な選手が出てくる。仲川輝人、遠藤渓太らはチームで結果を出し、日本代表にも招集された。とくにマリノスのサッカーで秘めたるポテンシャルを開花させた仲川は、今燻ぶっている選手にとって大きな希望になったはずだ。
●湘南・曹監督、パワハラ事件
Jリーグ史上、監督がパワハラ認定されて退任したのは初。「チョーさん」の愛称で多くの人に慕われていただけに、退任理由がなんとも悲しい。長期政権で裸の王様になり、「俺のやり方」に傲りがあったのだろうか。この影響をモロに受けたのがチーム。選手を突き動かす原動力がいなくなってチーム全体が動揺し、「統制」と「湘南らしさ」を失った。残留争いに巻き込まれ、プレーオフで徳島に勝ってようやくJ1残留を決めた。改めて曹貴裁前監督の影響力が非常に大きかったことが浮き彫りになり、問題発覚後のフロントの対応、チームマネジメントにも大きな課題を残した。
●オルンガ、衝撃の1試合8ゴール
J2のカテゴリーながらケニア代表のオルンガが京都サンガF.C.戦で見せた1試合8得点はゴジラ級の爆発力。これはJリーグ1試合最多得点記録になったが、この記録は今後も破られないだろう。通算でも27ゴール(30試合)を叩き出して柏のJ1昇格に大きく貢献した。開幕から主力としてプレーしていたら、いったい何点取っていただろうか。ケタ違いのフィジカルの強さ、スピード、技術(決定力)と、三拍子揃った褐色の点取り屋は、エムボマ以来の強烈なインパクトをJリーグの歴史に残した。
――◆――◆――
●横浜F・マリノス優勝
横浜F・マリノスの優勝は、川崎が初優勝した時ぐらいの大きなインパクトがあった。独自の攻撃的スタイルを完成させての優勝は、プロのクラブチームとしてあるべき姿。ペトロヴィッチ監督の札幌、鬼木監督の川崎、片野坂監督の大分と色があるチームのサッカーは面白く、そのスタイルがサポーターの心を捉えている。そのスタイルがチームに浸透し、結果を出せれば、それが受け継がれ、やがてチームの伝統や財産になる。F・マリノスはその尻尾を掴んだことになる。
また、スタイルが完成したチームからは個でも優秀な選手が出てくる。仲川輝人、遠藤渓太らはチームで結果を出し、日本代表にも招集された。とくにマリノスのサッカーで秘めたるポテンシャルを開花させた仲川は、今燻ぶっている選手にとって大きな希望になったはずだ。
●湘南・曹監督、パワハラ事件
Jリーグ史上、監督がパワハラ認定されて退任したのは初。「チョーさん」の愛称で多くの人に慕われていただけに、退任理由がなんとも悲しい。長期政権で裸の王様になり、「俺のやり方」に傲りがあったのだろうか。この影響をモロに受けたのがチーム。選手を突き動かす原動力がいなくなってチーム全体が動揺し、「統制」と「湘南らしさ」を失った。残留争いに巻き込まれ、プレーオフで徳島に勝ってようやくJ1残留を決めた。改めて曹貴裁前監督の影響力が非常に大きかったことが浮き彫りになり、問題発覚後のフロントの対応、チームマネジメントにも大きな課題を残した。
●オルンガ、衝撃の1試合8ゴール
J2のカテゴリーながらケニア代表のオルンガが京都サンガF.C.戦で見せた1試合8得点はゴジラ級の爆発力。これはJリーグ1試合最多得点記録になったが、この記録は今後も破られないだろう。通算でも27ゴール(30試合)を叩き出して柏のJ1昇格に大きく貢献した。開幕から主力としてプレーしていたら、いったい何点取っていただろうか。ケタ違いのフィジカルの強さ、スピード、技術(決定力)と、三拍子揃った褐色の点取り屋は、エムボマ以来の強烈なインパクトをJリーグの歴史に残した。