【セルジオ越後の天国と地獄】協会の責任問題を追及するキャンペーンを張るべきだ

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2015年02月04日

責任を取るべき人間に、次の代表監督を選ぶ資格はない。

日本サッカー史上、未曾有の問題に、大仁会長はどう決着をつけるのか。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 ブラジル・ワールドカップが惨敗に終わった時もそうだったよね。早々にアギーレ監督の就任を発表し、話題をそちらに集中させて、なし崩し的に誰も責任を取らなかった。それと同じことをしようとしているんだ。
 
 少し考えれば、順番がおかしいことにすぐ気づくよ。責任を取るべき人間に、次の代表監督を選ぶ資格はない。次期監督選びは二の次で、日本サッカー協会の改革が先だ。後任としてどんなに世界的な名将が来てくれようと、日本サッカー協会の体質が変わらなければ、同じことは繰り返されるよ。
 
 そう言えば、霜田技術委員長が日曜日にサッカー番組に出ていたけど、あれはいったいどういうつもりだったんだろう。昨日の今日のような話だよ。よくもまあ、テレビに出られたものだ。それとも、まさかこんな事態になると思っていなかったのか、あるいは、協会内で情報を共有できていないのか……。
 
 いずれにしても、メディアはすぐにでも裁判所に問い合わせて、いつ受理されていたのか、調べなければならない。
 
 スペインでの報道のとおり、1月半ばに受理されていたなら、組織ぐるみで受理確認のタイミングをここまで遅らせていたと言われても文句は言えない。日本サッカー協会の幹部は総辞職すべきだ。
 
 こんなこと、普通の企業で起きたら、緊急で株主総会が開かれて、会長、社長、関係者は責任を取ることになる。
 
 それに、普通ならスポンサーは降りるよ。こんなダーティな企業にお金を出していたら、スポンサー企業のイメージまでダウンしてしまうからね。
 
 これまでの日本サッカーの歴史を振り返ってみても、初めてと言える大問題だ。日本サッカー協会を改革するなら、今しかない。
 
 メディアは「次期監督」のスッパ抜きなんかに躍起にならず、協会の責任問題を追及するキャンペーンを張るべきだ。そうじゃないと、みんなの日本サッカーが一部の権力者の都合のいいようにされ、おかしくなってしまうよ。
【関連記事】
【アギーレ監督解任】契約解除、後任人事、責任問題… 大仁会長は何を語ったか
【日本代表】アギーレ監督との契約を解除! 新監督選びが急務に
【アジアカップ 取材ノート】“悪路”に負けない「本物のテクニック」とは何か
【移籍市場超速報】冬の移籍まとめ|ミラン & インテル
【J1・J2プレシーズン情報】リーグ開幕までのトレーニングマッチ、PSM日程を総まとめ[2/25更新]

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ