大木さんが指揮した甲府は革命的だった
それぞれが個性を遺憾なく発揮して、それでいてバランスが取れている。追っても追っても全然ボールが奪えないんですよ。心の中で思いましたね、この4人と一緒にサッカーをやったら面白いんだろうなって。
面白さで言えば、大木(武)さんが指揮していた甲府も挙げたいです。あれは革命的でした。アンカーに林(健太郎)さんが、サイドに長谷川太郎と杉山新がいて、彼らを中心にして超攻撃的なサッカーを展開していた。あの頃、日本ではアンカーを置くチームはほとんどなくて、先鋭的で衝撃を受けたのを覚えています。
その年の甲府は結果的にはリーグで15位ですけど、実際に対戦すると、なんかやられた感じがしたんですよ。局面局面で常に先手を取られている感覚というか。“こんなサッカーがあるんだ”と、大木さんの手腕に驚かされました。僕のサッカー観のバリエーションが増えた瞬間でもありましたね。
大木さんは独自のサッカー観を持っている人なんです。日本代表でお会いして色々と話をさせてもらって、その考え方を学ばせてもらいました。サッカーへの強い愛情も感じました。選手がすでに引き上げているのに、あの人は最後までボール回しをしていましたから(笑)。だからこそ魅力的な戦術が思いつくんでしょうね。
他にもベンゲルさんが指揮していた時代の名古屋も観ていて楽しかった。今回はトップ3には入れませんでしたけど、若い時の憧れで、思い出深いチームです。
――◆――◆――
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年6月11・25合併号より転載。
【PHOTO】総勢50人が選定‼「Jリーグ歴代最強チーム」はどれだ!?|2002年ジュビロ磐田
【詳細情報】2020年6月11.25日合併号
面白さで言えば、大木(武)さんが指揮していた甲府も挙げたいです。あれは革命的でした。アンカーに林(健太郎)さんが、サイドに長谷川太郎と杉山新がいて、彼らを中心にして超攻撃的なサッカーを展開していた。あの頃、日本ではアンカーを置くチームはほとんどなくて、先鋭的で衝撃を受けたのを覚えています。
その年の甲府は結果的にはリーグで15位ですけど、実際に対戦すると、なんかやられた感じがしたんですよ。局面局面で常に先手を取られている感覚というか。“こんなサッカーがあるんだ”と、大木さんの手腕に驚かされました。僕のサッカー観のバリエーションが増えた瞬間でもありましたね。
大木さんは独自のサッカー観を持っている人なんです。日本代表でお会いして色々と話をさせてもらって、その考え方を学ばせてもらいました。サッカーへの強い愛情も感じました。選手がすでに引き上げているのに、あの人は最後までボール回しをしていましたから(笑)。だからこそ魅力的な戦術が思いつくんでしょうね。
他にもベンゲルさんが指揮していた時代の名古屋も観ていて楽しかった。今回はトップ3には入れませんでしたけど、若い時の憧れで、思い出深いチームです。
――◆――◆――
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年6月11・25合併号より転載。
【PHOTO】総勢50人が選定‼「Jリーグ歴代最強チーム」はどれだ!?|2002年ジュビロ磐田
【詳細情報】2020年6月11.25日合併号

5月28日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代最強チーム」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名が“歴代で最強だと思うチームトップ3”を選出!第2特集ではJ1・J2全クラブの“歴代最強チーム”なども紹介している