パナシナイコス移籍で風向きが…
翌シーズンはプレミアリーグのクイーンズ・パーク・レンジャーズにレンタル移籍する。だが、ここでは足首の怪我に見舞われ、カップ戦を含め出番はわずか6試合と振るわず、翌12-13シーズンはシュツットガルトに貸し出されたもののノーゴール。完全なスランプに陥っていた。
ドンカスター、バーミンガムとフットボールリーグ・チャンピオンシップ(FLC=イングランド2部) のクラブをレンタルで渡り歩いて迎えた14年。契約満了に伴い、マンチェスター・Uが放出を決断する。名門でのキャリアが、ついに終わりを告げた。
その後、カーディフ(FLC)、ノバーラ(セリエB)でプレーしたものの、いずれも17歳で放ったセンセーショナルな輝きは見せられなかった。
ドンカスター、バーミンガムとフットボールリーグ・チャンピオンシップ(FLC=イングランド2部) のクラブをレンタルで渡り歩いて迎えた14年。契約満了に伴い、マンチェスター・Uが放出を決断する。名門でのキャリアが、ついに終わりを告げた。
その後、カーディフ(FLC)、ノバーラ(セリエB)でプレーしたものの、いずれも17歳で放ったセンセーショナルな輝きは見せられなかった。
風向きが変わり始めたのは、ギリシャのパナシナイコスに移籍した2年前から。加入直後からCFのレギュラーに定着し、昨シーズンは10ゴールをマーク。今シーズンも好調を維持し、新型コロナウイルスの感染拡大で中断する3月1日までにギリシャ・リーグ2位の12ゴールを挙げている。見えてきたのは、復調の兆しだ。
ファーガソンは09年当時、「マケダがまだ17歳なんて信じられない。私の目には少なくとも28歳の選手のように見える。出生証明をもう一度確認しないといけないな」と冗談交じりに語っていた。
そのマケダのいまの年齢が、28歳だ。11年前に「神童」と謳われたイタリア人がいま、ギリシャの地で輝きを取り戻そうとしている。
文●田嶋コウスケ
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年5月21日号より転載
ファーガソンは09年当時、「マケダがまだ17歳なんて信じられない。私の目には少なくとも28歳の選手のように見える。出生証明をもう一度確認しないといけないな」と冗談交じりに語っていた。
そのマケダのいまの年齢が、28歳だ。11年前に「神童」と謳われたイタリア人がいま、ギリシャの地で輝きを取り戻そうとしている。
文●田嶋コウスケ
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年5月21日号より転載