理念は年々、実りある成果を出している
久保は「だんだん実って、育成型クラブのベースが今ではできたんじゃないかなと思います」と胸を張り、そして、こんな想いも明かしてくれた。
「僕は料理人もつけてちゃんとした食事を用意して、息抜きに『ビリヤードをしたい』と言われれば、ビリヤード台も買った。選手とはコミュニケーションもよく取って、オーナーと選手という関係以前に、触れ合う機会を多く持ってきた。本当に”家族的”で、色んな形でサポートするようにしているから、ウチのチームの選手は『居心地が良い』と言うんですよ。だから、離れても帰ってくる。例えば、川辺とか荒木もそうだよね。これからも広島で育った選手たちがもっと増えてくれると嬉しい」
Jリーグによると今季、広島のホームグロウン選手人数はJ1で2位の15人で、チームの半数を超える数だ。ホームグロウン選手とは、12歳から21歳の間、3シーズン自クラブで登録していた選手を指す。つまり、その人数が多い事実は、育成の賜物とも言える。昨季にはユース出身のGK大迫敬介やDF荒木隼人がA代表に選出された。久保の掲げた理念は、年々、実りある成果を出しているのである。
(文中敬称略)
<後編に続く>
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
「僕は料理人もつけてちゃんとした食事を用意して、息抜きに『ビリヤードをしたい』と言われれば、ビリヤード台も買った。選手とはコミュニケーションもよく取って、オーナーと選手という関係以前に、触れ合う機会を多く持ってきた。本当に”家族的”で、色んな形でサポートするようにしているから、ウチのチームの選手は『居心地が良い』と言うんですよ。だから、離れても帰ってくる。例えば、川辺とか荒木もそうだよね。これからも広島で育った選手たちがもっと増えてくれると嬉しい」
Jリーグによると今季、広島のホームグロウン選手人数はJ1で2位の15人で、チームの半数を超える数だ。ホームグロウン選手とは、12歳から21歳の間、3シーズン自クラブで登録していた選手を指す。つまり、その人数が多い事実は、育成の賜物とも言える。昨季にはユース出身のGK大迫敬介やDF荒木隼人がA代表に選出された。久保の掲げた理念は、年々、実りある成果を出しているのである。
(文中敬称略)
<後編に続く>
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)