【広島|担当コラム】次のステップ、A代表デビューできるか――荒木隼人に特大のポテンシャルを感じる理由

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2020年05月10日

全体練習が終わると、自主練習を始める荒木の姿が

荒木は昨季、プロ1年目ながら24試合に出場。瞬く間に広島の主力に成長した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 昨年の9月11日、広島の荒木隼人にインタビューする機会を得た。早めに練習場に到着し、トレーニングを見学。全体練習が終わると、荒木は自主練習を始める。チームメイトに手伝ってもらい目の前に相手FW役を立てて、そこにパスを送ってもらい、ボールキープするFWへの対応をシミュレーションしていた。

「あれは大きい選手が僕を背負ってきた時に、どう対応するか練習していたんです。最近は助っ人FWと対戦することも増えてきて、背負うのが上手い選手がいたので、どう対応するか。軽くですけど、もらったアドバイスを実戦で確かめていました」

 ちょうど試合取材をしていた8月31日の磐田戦(〇2-0)とつながったので、「その助っ人FWはルキアンですね?」と質問した。

「そうですね、あとはジェイ(札幌)もそうです。相手が執拗に身体を当ててきたのに対して、僕もガチンコで勝負してしまった。そこで相手のストロングポイントで勝負してしまったので、(磐田戦の)前半は相手の良さを出させてしまったかな」

 練習のすえに見えた改善策は「身体をぶつけ過ぎたら良くない。一歩引いて前を向かせてもいい」。そうして迎えた9月28日の名古屋戦、大型FWのジョーとマッチアップした際には、努力の成果をピッチ上で示し、ジョーを抑え込んでみせた。

 もうひとつ、荒木への取材で印象的だったことがある。インタビューで、7月31日の川崎戦(〇3-2)での小林悠とのマッチアップについて聞いた。

「(小林選手は)ずっと動きを止めなくて、足もとで受けたり、裏に抜けたり、常に自分の視線から消えるような動きが多い。食いつき過ぎたら裏を狙ってくるし、(自分が)下がったら手前に降りる。決められたゴールも凄いなと思いました。良いFWでした」

 興味深かったのは、話を聞いて約1か月後に行なわれた10月29日の浦和戦(△1-1)、興梠慎三とのマッチアップだ。小柄でも動き出しで勝負する、小林と同タイプのFWである。

「(興梠選手は)基本的には消えようとしている。僕の背中を取ってきて、パスが欲しいタイミングで(パスの出し手と)息を合わせてパスを受けているのが多かったので、非常に対応は難しかった。でも、仕事をさせなかったので、次の試合に自信を持って挑めると思います」

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