「日本の場合は失点したらドダバタして…」
一昨年までは1チームにつき外国籍選手の登録は5人まで、試合へのエントリーは3人とアジア枠のひとりまでだった。その外国籍選手枠は昨季からアジア枠が撤廃され、1チームあたりの登録数は無制限、試合エントリーはJ1で5人までに変更(J2とJ3は4人まで)。ジーコはこのルール変更に異を唱えているのだ。それは、“助っ人”のあるべき姿も含め、「日本人の成長のため」だろう。では、環境を整える以外の視点として、日本人選手自体が変わらなければいけないことを提言してもらった。
「正直、日本人はもう、技術とフィジカルに関しては申し分ない。改善すべきはメンタルです。メンタルトレーニングをしてでも、メンタルタフネスを身に着けないといけない。サッカーにおいて、失点は当たり前。だけど、日本の場合は失点したらドダバタして、2,3分後にまた失点、そしてまた失点と、失点を重ねてしまう。日本代表のワールドカップでも短い時間で失点を重ねたり、鹿島でも失点でメンタルがブレてしまうことをよく見てきました。代表でも鹿島でも、僕はそこを改善できなかったことが非常に心残りです。例えば、海外で言えば、『3-0』はもう終わっている試合。けど、何が起きたのか、日本では1失点すると、先ほども言ったとおりドタバタして逆転される試合をよく見ますよね。そうならないように、『どんな状況でも大丈夫』というような良い意味で開き直りともいえるような、ブレないメンタルタフネスを身に着けないといけない。そこを改善すれば、もっと世界で活躍できるはずです」
「正直、日本人はもう、技術とフィジカルに関しては申し分ない。改善すべきはメンタルです。メンタルトレーニングをしてでも、メンタルタフネスを身に着けないといけない。サッカーにおいて、失点は当たり前。だけど、日本の場合は失点したらドダバタして、2,3分後にまた失点、そしてまた失点と、失点を重ねてしまう。日本代表のワールドカップでも短い時間で失点を重ねたり、鹿島でも失点でメンタルがブレてしまうことをよく見てきました。代表でも鹿島でも、僕はそこを改善できなかったことが非常に心残りです。例えば、海外で言えば、『3-0』はもう終わっている試合。けど、何が起きたのか、日本では1失点すると、先ほども言ったとおりドタバタして逆転される試合をよく見ますよね。そうならないように、『どんな状況でも大丈夫』というような良い意味で開き直りともいえるような、ブレないメンタルタフネスを身に着けないといけない。そこを改善すれば、もっと世界で活躍できるはずです」
メンタルの鍛え方を聞くと、ジーコは様々な例を出して力説した。
「ひとつは精神科医の採用です。ブラジルでは貧困で不安定な環境で育った人もいるので、精神科医と話して打ち解けて、メンタルを改善するメンタルトレーニングが昔から主流です。アメリカでも取り入れていると聞きます。スポーツの分野でも、代表やクラブで精神科医を取り入れているんです。彼らは、例えば失点した時に屈辱や悲しさを言った感じることを聞いてくれて、それをどう改善するかアドバイスしてくれる。それによって選手は弱い部分を強くすることができる。そのようなアドバイスをできる、例えばスポーツ心理学の先生を、クラブや代表でも取り入れるべきです。
実はあるモチベーターと出会って僕の人生は急激に変わりました。その人が教えてくれた言葉は『負ける恐れが勝つ意欲を失わせる』。僕はそれをずーっと頭の中に入れて生活しています。負けることを恐れる、あるいは『負けるんじゃないか』と思ってピッチに立つと、『勝とう!』という気持ちにはならないんです。負けない方法、弱気な部分を考えてしまうと、勝つ確率は低くなるんです。
とある他のモチベーターには、『ライオンとワニは戦ったらどちらが勝つと思いますか?』と質問をされたことがあります。その問題の答えは、『ライオンは陸で勝てる、ワニは水の中なら勝てる』。質問の意図は、『自分の置かれている強い環境なら勝てる』ということでした。そのように、『勝つ』ためにどう戦うかを考えることが大切です」
「ひとつは精神科医の採用です。ブラジルでは貧困で不安定な環境で育った人もいるので、精神科医と話して打ち解けて、メンタルを改善するメンタルトレーニングが昔から主流です。アメリカでも取り入れていると聞きます。スポーツの分野でも、代表やクラブで精神科医を取り入れているんです。彼らは、例えば失点した時に屈辱や悲しさを言った感じることを聞いてくれて、それをどう改善するかアドバイスしてくれる。それによって選手は弱い部分を強くすることができる。そのようなアドバイスをできる、例えばスポーツ心理学の先生を、クラブや代表でも取り入れるべきです。
実はあるモチベーターと出会って僕の人生は急激に変わりました。その人が教えてくれた言葉は『負ける恐れが勝つ意欲を失わせる』。僕はそれをずーっと頭の中に入れて生活しています。負けることを恐れる、あるいは『負けるんじゃないか』と思ってピッチに立つと、『勝とう!』という気持ちにはならないんです。負けない方法、弱気な部分を考えてしまうと、勝つ確率は低くなるんです。
とある他のモチベーターには、『ライオンとワニは戦ったらどちらが勝つと思いますか?』と質問をされたことがあります。その問題の答えは、『ライオンは陸で勝てる、ワニは水の中なら勝てる』。質問の意図は、『自分の置かれている強い環境なら勝てる』ということでした。そのように、『勝つ』ためにどう戦うかを考えることが大切です」