大事なのは自分の目で見て何を感じるか
また“見る”重要性はサッカーを観戦する人たちにとっても同様です。最近はシステムや戦術論などがひとり歩きしている気もしますが、大事なのは自分の目で見て何を感じるか。
例えば、ある選手が一本のスルーパスを出したとする。そのプレーを「あれは凄かったね」で終わらせるのではなく、「あのパスはどこを見ていつ判断して出したんだろう」と突き詰めて考えれば、世界は広がる。
例えば、ある選手が一本のスルーパスを出したとする。そのプレーを「あれは凄かったね」で終わらせるのではなく、「あのパスはどこを見ていつ判断して出したんだろう」と突き詰めて考えれば、世界は広がる。
もし3つ星レストランがあったとして、その店の料理は皆が美味しいと感じるでしょう。でも1つ星のレストランにだって大きな可能性があるかもしれない。それを見つけることも、楽しいことだと思います。繰り返しになりますが、重要なのは言葉に惑わされずに自分の目で見ること。そうすれば、新しい楽しみ方がある。固まっている従来の世界観を捨て、新しい視野を持てば、成長にもつながる。
「あなたは何が見えていますか」。この言葉を意識してサッカーに接すれば、新しい発見が必ずあるはずです。
■PROFILE
かざま・やひろ/1961年10月16日、静岡県生まれ。現役時代はドイツのレバークーゼンやレムシャイトなどでプレーし、89年の帰国後にはマツダSC(現・広島)に加入。93年のJリーグ開幕戦(対市原/現・千葉)では、開始1分にチーム第1号&日本人Jリーグ初ゴールを決めた。97年の引退後は解説者を務め、97年から04年まで桐蔭横浜大、08年から12年まで筑波大を指揮。12年4月からは川崎、17年1月からは名古屋を率い、魅力的なパスサッカーで大きな話題を集めた。
構成●サッカーダイジェスト編集部
※『サッカーダイジェスト』2020年1月23日号より転載。
「あなたは何が見えていますか」。この言葉を意識してサッカーに接すれば、新しい発見が必ずあるはずです。
■PROFILE
かざま・やひろ/1961年10月16日、静岡県生まれ。現役時代はドイツのレバークーゼンやレムシャイトなどでプレーし、89年の帰国後にはマツダSC(現・広島)に加入。93年のJリーグ開幕戦(対市原/現・千葉)では、開始1分にチーム第1号&日本人Jリーグ初ゴールを決めた。97年の引退後は解説者を務め、97年から04年まで桐蔭横浜大、08年から12年まで筑波大を指揮。12年4月からは川崎、17年1月からは名古屋を率い、魅力的なパスサッカーで大きな話題を集めた。
構成●サッカーダイジェスト編集部
※『サッカーダイジェスト』2020年1月23日号より転載。