仲川輝人が選ぶJ歴代ベスト11「イニエスタ選手は想像以上で、もはや異次元」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年04月27日

「佑二さんにはボールが集まってくる」

CBの一角には元チームメイトの中澤をセレクト。「読みの鋭さやコースの切り方。FWからすれば、すごく嫌だった」と語る。写真:徳原隆元

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――逆に、悩んだポジションは?
「CBとSBですね。特にCBには、チームメイトのチアゴ(・マルチンス)は入れたかった。一緒にやっていて、『ヤバいなこいつ』って。対人は強いし、予測が少し遅れても、スピードでカバーできてしまう。言い方はあれですけど、“バケモン”です」

――仲川選手のチアゴ選手への高い評価は、揺るぎないですよね。
「チアゴがいなかったら、去年も優勝できていなかった。それぐらい、本当に大事な選手です」

――そのCBには、井原正巳さんと中澤佑二さんを選出されました。
「井原さんは、なんといっても“アジアの壁”ですから。プレーも熱くて、強い。あと、自分が福岡にレンタル移籍していた時の監督で、前からのプレッシングとかを教えてもらいました。今の自分の守備のやり方だったり、守備意識の高さは、井原さんのおかげでもありますね」

――中澤さんとは、横浜でチームメイトでした。
「シュートブロックとか、凄いですよね。だいたい佑二さんの身体に当たって、難を逃れる。読みがほぼ全部当たっているんじゃないかっていうぐらいに」

――あのシュートブロック、なんであんなに確率が高いんですか?
「いや、僕も知りたいですよ(笑)。あの読みの鋭さや、コースの切り方。FWからすれば、すごく嫌でしたね。敵のクロスを撥ね返すのも、だいたい佑二さん。もちろん、ポジショニングの良さだと思うんですけど、当時のチームメイトとも話していましたからね、なんであんなに佑二さんのところにボールが集まってくるんだろうって」
 
――中澤さんは後輩の面倒見も良かったと思いますが、どんな絡みを?
「自分のプロ1年目は、まだ足を怪我していてリハビリからスタートしたので、当時はそこまで話す機会はなかったんですよ。でも、時々、ちょっと冗談っぽいんだけど、でも真面目にリハビリに関してアドバイスしてくれたりもしましたね」

――その他の選手について、まずワシントンを選んだ理由は?
「レッズ時代の印象が強いですね。ひとりでゴリゴリと行けちゃう。ヘディングも強いから、多少アバウトなクロスでも決めてくれるし、ペナルティエリアの中でもしっかりとキープして、そこからゴールにつなげられる。自分と似ているタイプだと、ジュニーニョとかエメルソンとか、スピード系の選手も考えましたが、あえてここは、自分にはあまりないフィジカル的な強さに優れるワシントンをチョイスしました」

――2列目の左サイドには、大久保嘉人選手を選ばれました。
「いろんな形で、どこからでも点が取れる選手だと思います。ミドルシュートもあるし、ワンタッチゴールもあるし、ヘディングも不得意なわけではない。自分も去年、得点王を取りましたが、嘉人さんは3年連続で得点王になっている。その得点感覚は参考にしていますし、自分ももっと連続で点が取れるようになりたいです」
 
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