• トップ
  • ニュース一覧
  • 元ブラジル代表のカフーが「詐欺への加担」で全財産差し押さえに!英雄の身に何が起こったのか?【現地発】

元ブラジル代表のカフーが「詐欺への加担」で全財産差し押さえに!英雄の身に何が起こったのか?【現地発】

カテゴリ:ワールド

リカルド・セティオン

2020年04月25日

そんなうまい話は世界中どこに行ってもありえない

 昨年8月、カフーはアルブクリプトという会社と契約をした。仮想通貨を使った投資会社で、顧客が金を預けると会社がそれで仮想通貨を買い、上昇した差額分が顧客の儲けとなる。3000ドル(約33万円)以上を預ければ月末には何もしなくても最大2.5%の利益がつくとうたっている。その会社の広告塔となったのだ。

 しかしそんなうまい話は世界中どこに行ってもありえない。結局、2人の会社創始者は行方をくらましてしまい、利益どころか預けた金も一緒に消えてしまった。残ったのはカフーだけだった。そのネームバリューを信じて資産を預けた顧客が彼を訴え、裁判所が財産を差し押さえたのだ。本当に踏んだり蹴ったりである。

 ただカフーも「自分は加害者ではなく、被害者だ」と訴えている。自身も支払われるはずのアンバサダー契約の金をもらっておらず、昨年末には弁護士を通して支払いの敢行と、契約解除を求める書類を投資会社あてに送っている。それを裁判所がどう取るか。調停の行方が注目される。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
 
【関連記事】
「間違いかと思った…」「あれが全てを変えた」トッティ、伝説のユーベ戦での中田英寿との“交代劇”を語る!
カルチョの歴史に名を刻む“王様”の存在感は別格! 現地ジャーナリストが選ぶ「過去20年のローマ・レジェンドTOP10」
現実味を帯びるカバーニのサンパウロ移籍。ウルグアイ代表の“元ルームメイト”が提示した「プライスレスな条件」とは?【現地発】
「なんてスタイル!」「寒くないの?」イスラエル女子代表選手が投稿した“赤ビキニ姿”のリフティング写真に反響!
「俺は寄付なんかしない!」アデバヨールの発言が物議! “トーゴの英雄”はなぜ母国に援助の手を差し伸べないのか?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ