「攻撃的な守備」も大きな特長だ。
特筆すべきは、サイドを使ってボールを敵陣に運ぶにもかかわらず、ラスト30㍍の仕掛けはクロスよりも、ペナルティーエリアの幅、とりわけハーフスペースを効果的に使ったコンビネーションが多いことだろう。
最も典型的なのは、ゴメスが敵2ライン(DFとMF)間の右寄りハーフスペースでビルドアップに絡んで起点を作り、そこから右サイドに流れるイリチッチとのコンビネーションで、2人のうちどちらかがペナルティーエリアに入り込んでフィニッシュを狙うか、あるいはゴール前に詰めたもうひとりのFWサパタや、ファーポスト際に走り込んできた逆サイドのWBにラストパスを送り込む形だ。
一旦前線のアタッカーにボールが渡ると、MF陣も思い切り良く縦にスタートを切るのもアタランタの特徴で、フィニッシュの局面ではゴール前に4~5人が詰めているケースも珍しくない。実際、ここまで左WBのロビン・ゴゼンスがセリエAとCLで計8ゴール、セントラルMFのマリオ・パシャリッチが同7ゴールを挙げている。
最も典型的なのは、ゴメスが敵2ライン(DFとMF)間の右寄りハーフスペースでビルドアップに絡んで起点を作り、そこから右サイドに流れるイリチッチとのコンビネーションで、2人のうちどちらかがペナルティーエリアに入り込んでフィニッシュを狙うか、あるいはゴール前に詰めたもうひとりのFWサパタや、ファーポスト際に走り込んできた逆サイドのWBにラストパスを送り込む形だ。
一旦前線のアタッカーにボールが渡ると、MF陣も思い切り良く縦にスタートを切るのもアタランタの特徴で、フィニッシュの局面ではゴール前に4~5人が詰めているケースも珍しくない。実際、ここまで左WBのロビン・ゴゼンスがセリエAとCLで計8ゴール、セントラルMFのマリオ・パシャリッチが同7ゴールを挙げている。
敵陣にボールを運んだ後はチーム全体が前方に押し上げて密度を高めるため、仕掛けの段階でボールを失っても、積極的にプレッシャーをかけて即時奪回を狙う。相手にパスを3本と繋がせる前にボールを奪回して雪崩れ込むニ次攻撃は、極めて強力だ。
相手がボールを持った守備の局面においても、そう簡単には後退しない。相手のビルドアップに対しては前線からマンツーマンで敵DFにプレッシャーをかけるし、そのプレスが破られて中盤にボールを運ばれてからも、ゾーンで守るのではなく1対1で果敢にデュエルを挑み、常にボールにプレッシャーをかけ続ける。
チーム全体が自陣に引いて守備ブロックを形成して受けに回るのは、本当に相手がポゼッションを確立して押し込まれた時だけ。できる限りアグレッシブに前に出てボールを奪おうとする「攻撃的な守備」が、アタランタの大きな特徴だ。
CLのベスト8でも、アタランタの超アグレッシブなスタイルには要注目だ。
文:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月5日号より加筆・転載
相手がボールを持った守備の局面においても、そう簡単には後退しない。相手のビルドアップに対しては前線からマンツーマンで敵DFにプレッシャーをかけるし、そのプレスが破られて中盤にボールを運ばれてからも、ゾーンで守るのではなく1対1で果敢にデュエルを挑み、常にボールにプレッシャーをかけ続ける。
チーム全体が自陣に引いて守備ブロックを形成して受けに回るのは、本当に相手がポゼッションを確立して押し込まれた時だけ。できる限りアグレッシブに前に出てボールを奪おうとする「攻撃的な守備」が、アタランタの大きな特徴だ。
CLのベスト8でも、アタランタの超アグレッシブなスタイルには要注目だ。
文:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月5日号より加筆・転載