38分にはブスケッツの浮き球のパスを受けたメッシが裏へ抜けてビッグチャンスが訪れたが、ここもクルトワの牙城を崩せない。
攻撃が左に偏重していたマドリーは、ヴィニシウスがスピードに乗ったドリブルで何度がチャンスを作りかけたが、最後の局面で精度を欠き、シュートに持ち込めない。
スコアレスで折り返して迎えた後半、56分にマドリーにチャンスが訪れる。ショートコーナーからイスコが絶妙のシュートを放つも、GKテア・シュテーゲンがビッグセーブで防ぐ。61分にもカルバハルのクロスにイスコがヘッドで合わせたものの、ピケにゴールライン上でクリアされる。
押し込むマドリーは62分もカルバハルの浮き球のパスをベンゼマがダイレクトで合わせたが、枠を捉えられない。
流れを変えたいバルサは69分、10日前に加入したばかりのFWマーティン・ブライトワイトをビダルに代わって投入。するとその直後に裏に抜け出したブライトワイトがクルトワと1対1となるも、決めきれない。
そして71分、ついに均衡が破れる。左サイドでクロースからパスを受けたヴィニシウスがそのまま持ち込みシュート。これがピケに当ってわずかにコースが変わり、ネットを揺らす。ヴィニシウスは、これがメッシの記録を破るクラシコ史上最年少ゴール(19歳233日)となった。
71分にグリエーズマンとアルトゥールを下げて、アンス・ファティとイバン・ラキティッチを入れたバルサの反撃を凌いだマドリーは、後半アディショナルタイムにも、ベンゼマに代わって入ったばかりのマリアーノ・ディアスが加点し、2-0で勝利。リーグ戦では8試合ぶりにバルサを破り、その宿敵を抜いて再び首位に浮上した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部