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「無視」から「相棒」へ――メッシの信頼を掴んだグリエーズマンはクラシコで輝けるか?【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年03月01日

ちょっとした行動を冷やかして…

 当初は無視を決め込むこともあったというが、今ではロッカールームでグリエーズマンのちょっとした行動を冷やかして笑い、ピッチでも気にかけている様子が見られる。

 キケ・セティエンの監督就任とルイス・スアレスの負傷による長期離脱も、グリエーズマンにとってメッシと信頼関係を構築する上において追い風となっているのは間違いない。ただまだまだチームに貢献できると前出の強化スタッフは語る。

「アントワーヌにとっていい流れで来ている。パフォーマンスも上向いているし、チームメイトとも打ち解けてきた。ただまだチーム内で自分の役割というものを明確に確立できていない。もっとも我々は何も心配はしていない。アントワーヌはこれまで所属したどのチームでも対応力を発揮して活躍を見せてきたからね」。
 
 いまグリエーズマンが必要としているのはインパクトのあるパフォーマンスだ。その意味では今夜のクラシコは絶好の舞台だ。これまでレアル・マドリー戦では通算29試合に出場して8ゴール(そのうち4得点はサンティアゴ・ベルナベウでのもの)と相性は上々だ。一方のメッシは、マドリーとベルナベウをカモにしており、それぞれ26点(クラシコ歴代最多)、15点を決めている。

 ネイマールの復帰が叶わず、唯一無二のパートナーのルイス・スアレスまで失ったメッシ。しかし日増しに相互理解が深まってきたグリエーズマンという強力な味方を得て打倒マドリーを目指す。

文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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