「1年目だろうが、1日目だろうが関係ない」
会見では何度も鹿島絡みの質問やコメントが飛び出した。「鹿島に恩義を感じているのは事実です」。それは偽らざる本音だろう。一方の「ガンバに決まった以上は、このチームでタイトルを取るためにやっていく」という言葉も本音だ。まだ右足首の状態確認のため別メニュー調整中で、本格合流の時期も未定。それでも『常勝軍団』と謳われる鹿島で計6冠獲得に貢献したセンターバックは、早くもリーダーの風格を漂わせている。
「ガンバが目指せるものすべてに僕の力をすべてもたらしたい。引っ張る覚悟です。そこは1年目だろうが、1日目だろうが関係ない。それは鹿島で習ったし、チームは違えど、還元できると思う。結局、サッカーは優勝チームと、優勝していないチームに分かれる。2位以下は一緒。優勝あるのみ。優勝する雰囲気を自分から発信していきたい」
運命の糸に導かれるように、13年の歳月を経て邂逅を果たした昌子とG大阪。見据えるのは5年ぶりのタイトル獲得だけだ。
取材・文●飯間 健