注目のオーバーエイジ枠で選出されるのは?
そんななか、クローズアップされるのが、経験という点では右に出る者のいないセルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)のオーバーエイジ招集だ。ただ本人も公に五輪への出場に意欲を示してはいるが、現実味は薄い。
先にファビアン、メリーノ、ダニ・セバジョスについて中心選手として触れたが、実は彼らはいずれも1996年生まれ。「97年1月1日以降に生まれた選手」という五輪出場資格を満たしていない。しかしこれまでの実績や経験を考慮して、デ・ラ・フエンテ監督は彼らを含めたU-21欧州選手権の優勝メンバーの中からオーバーエイジ枠を選出する意向を持っており、この3選手がその最有候補として浮上している。
その他にもミケル・ロカ(エスパニョール)やパブロ・フォルナルス(ウェストハム)の名前も挙がるが、とりわけ指揮官の信頼の厚いファビアンとダニ・セバジョスの元ベティス勢の招集はほぼ確実な情勢だ。
前回出場したロンドン五輪でも同様の措置(ファン・マヌエル・マタ、ハビ・マルティネス、アドリアン・ロペスが選出)がとられており、ましてやS・ラモスはEURO2020に挑むフル代表のキャプテンにしてDF陣の要である。本人の意向はどうあれ、来夏34歳を迎えているベテランがひと夏の間に立て続けに2つのビッグトーナメントに出場することに対してクラブ側が難色を示すのは間違いない。
デ・ラ・フエンテ監督はセビージャのカンテラの監督時代に15歳のセルヒオ・ラモスを指導した経験があり、現在もふたりは良好な信頼関係を築いているが、よほどのことがない限り選出されることはないだろう。
先にファビアン、メリーノ、ダニ・セバジョスについて中心選手として触れたが、実は彼らはいずれも1996年生まれ。「97年1月1日以降に生まれた選手」という五輪出場資格を満たしていない。しかしこれまでの実績や経験を考慮して、デ・ラ・フエンテ監督は彼らを含めたU-21欧州選手権の優勝メンバーの中からオーバーエイジ枠を選出する意向を持っており、この3選手がその最有候補として浮上している。
その他にもミケル・ロカ(エスパニョール)やパブロ・フォルナルス(ウェストハム)の名前も挙がるが、とりわけ指揮官の信頼の厚いファビアンとダニ・セバジョスの元ベティス勢の招集はほぼ確実な情勢だ。
前回出場したロンドン五輪でも同様の措置(ファン・マヌエル・マタ、ハビ・マルティネス、アドリアン・ロペスが選出)がとられており、ましてやS・ラモスはEURO2020に挑むフル代表のキャプテンにしてDF陣の要である。本人の意向はどうあれ、来夏34歳を迎えているベテランがひと夏の間に立て続けに2つのビッグトーナメントに出場することに対してクラブ側が難色を示すのは間違いない。
デ・ラ・フエンテ監督はセビージャのカンテラの監督時代に15歳のセルヒオ・ラモスを指導した経験があり、現在もふたりは良好な信頼関係を築いているが、よほどのことがない限り選出されることはないだろう。
同じことはロドリ(マンチェスター・シティ)とマルコ・アセンシオ(レアル・マドリー)にも言える。ふたりはダニ・セバジョスらと同様に96年生まれ。いずれも15年のU-19欧州選手権でスペインが優勝した時の主力メンバーでもあり、本来であればオーバーエイジ枠の有力候補として取りざたされて然るべきだ。
しかしU-21の欧州選手権への出場を、前者はシティへの移籍交渉、後者が新シーズンに向けてのコンディション調整を理由に辞退。指揮官は前述したように五輪出場に貢献した実績を重要な判断材料として位置付けており、逆転招集の望みは薄い。
そのU-21選手権でスペイン代表は準決勝でフランスを4-1で撃破。決勝のドイツ戦も2-1というスコア以上の力の差を見せつけての勝利だった。
東京五輪にはオーバーエイジ枠から漏れた96年生まれの何人かの選手は参加できないとはいえ、スペイン代表は依然として充実した戦力を維持している。前述の欧州の2チーム、南米予選で出場を確定させたと仮定してアルゼンチンとブラジルの南米勢と並んで“ロヒータ”(アンダーカテゴリースペイン代表の愛称)が優勝候補の一角であるのは間違いない。
文●セルヒオ・サントス(アス紙記者、U-21欧州選手権を現地で取材、東京五輪も取材予定)
翻訳●下村正幸
しかしU-21の欧州選手権への出場を、前者はシティへの移籍交渉、後者が新シーズンに向けてのコンディション調整を理由に辞退。指揮官は前述したように五輪出場に貢献した実績を重要な判断材料として位置付けており、逆転招集の望みは薄い。
そのU-21選手権でスペイン代表は準決勝でフランスを4-1で撃破。決勝のドイツ戦も2-1というスコア以上の力の差を見せつけての勝利だった。
東京五輪にはオーバーエイジ枠から漏れた96年生まれの何人かの選手は参加できないとはいえ、スペイン代表は依然として充実した戦力を維持している。前述の欧州の2チーム、南米予選で出場を確定させたと仮定してアルゼンチンとブラジルの南米勢と並んで“ロヒータ”(アンダーカテゴリースペイン代表の愛称)が優勝候補の一角であるのは間違いない。
文●セルヒオ・サントス(アス紙記者、U-21欧州選手権を現地で取材、東京五輪も取材予定)
翻訳●下村正幸