「3つのシュートチャンスを全て決めていれば…」
一方で、今治東にも高い個人能力を見せつけた選手がいた。前日の2回戦で2ゴールを奪ったFW髙瀨太聖(2年)だ。確度の高いポストプレーで前線の起点となれば、36分にはスピードを活かした突破から決定機を生み出し、その2分後には相手の2CB間を破ってフィニッシュまで持ち込んだ。後半13分に放った強烈な枠内シュートも印象深い。
だが、いずれもゴールという結果には結び付けられなかった。試合後、髙瀨は目を真っ赤にしながら、「自分に3つのシュートチャンスがあって、それを全部決めていたら勝てていた」と悔やんでいたが、静学の守備陣を相手に彼の力が決して通用していなかったわけではない。足りなかったのは最後のプレー精度だけだ。
今治東の谷謙吾監督が「(選手たちの)成長の通過点になる試合だったと思う」と振り返るように、この一戦で味わった悔しさはかならず髙瀨を一回りも二回りも成長させるはずだ。前日の取材時を含め、言葉の端々からストライカーの矜持を感じさせた2年生FWが、はたして今後どんな成長を見せるか。それが楽しみでならない。
取材・文●遠藤孝輔(フリーライター)
【選手権PHOTO】静岡学園2-0今治東|3戦連続無失点&3戦連続小山がゴールを決め静岡学園が5大会ぶりの8強へ!!
だが、いずれもゴールという結果には結び付けられなかった。試合後、髙瀨は目を真っ赤にしながら、「自分に3つのシュートチャンスがあって、それを全部決めていたら勝てていた」と悔やんでいたが、静学の守備陣を相手に彼の力が決して通用していなかったわけではない。足りなかったのは最後のプレー精度だけだ。
今治東の谷謙吾監督が「(選手たちの)成長の通過点になる試合だったと思う」と振り返るように、この一戦で味わった悔しさはかならず髙瀨を一回りも二回りも成長させるはずだ。前日の取材時を含め、言葉の端々からストライカーの矜持を感じさせた2年生FWが、はたして今後どんな成長を見せるか。それが楽しみでならない。
取材・文●遠藤孝輔(フリーライター)
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