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「何度か辞めそうになった…」徳島市立の“PK職人”米田世波が尚志との大一番でヒーローとなれた理由【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2020年01月02日

自信の裏にある“ライバル”の存在

PK戦前、米田はチームメイトたちからは「信じている」と声をかけられていたという。 茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 見事なシュートストップをやってのけた瞬間について、「気持ちよかった」と語る“PK職人”は、両校が相手のキックを読み合うハイレベルな展開となったPK戦について、こうも振り返る。

「向こうはたぶんかなり研究していた。だけど、僕にはクセとかないんで(笑)。あまり気にしてなかったです。今日は外した奴もいたんですけど、別に一人は絶対外すと思うんで、次にベストを尽くすと思って、切り替えてやっていましたね」

 かなりの自信である。だが、その自信の裏には、チームの正守護神である中川との戦いの日々があった。米田は「あいつがいたから僕もこうして止められた」と3年間に渡って切磋琢磨してきたライバルを称えた。

「凄く信頼は持っている。中川がうますぎるんで、辞めそうになったこともちょっとありました(笑)。けど、続けると決めてやってきた。普段はめちゃくちゃ仲が良い。サッカーの時はお互いに高め合ってきた。ライバルはライバルで、二人の長所を伸ばし合ってきました」

 ライバルとのポジション争いには敗れた。だが、全国の檜舞台で回ってきた出番で、無類の勝負強さを遺憾なく発揮した米田。その鋭い眼光は、しっかりと次戦を見据えていた。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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