「能力の高い選手たちの力を活かせなかったのは我々、マネジメントサイドの問題」
うまくいかなかったシーズン――。岩本GMは2019年をそう表現する。南葛SCのピッチ内とピッチ外、あらゆる案件の最前線で身を粉にして動いているからこそ「ポジティブに考えるのは得意」とはいえ、様々な思いが去来したシーズンだったことが窺える。
「これだけやっていると、試合はもちろんドキドキします。でもそれ以上に、隣で見ている高橋先生の、勝てなかった時のがっかりした気持ちが伝わってくるのが……。もう気配で分かるくらい伝わってくる。自分ががっかりするというよりも、自分の力が足りなくて社長である高橋先生に嫌な思いをたくさんさせてしまっているなと。そう考えることがたくさんあったシーズンでした」
今でも覚えているのが2019年7月28日の東京都リーグ1部第12節、アストラ倶楽部戦だという。この日は高橋先生の59歳の誕生日でもあった。
「あの試合に勝っていれば2位に浮上していたんです。他クラブとの試合数が揃っていなかったので暫定でしたが、抜かれたとしても3位だった。つまり関東社会人大会に参加できる圏内。チームが最後に勢いを取り戻せるとしたら、あの試合だったと思います。もしあそこで勝っていれば、シーズン終盤の上位チームとの試合も気持ち的に全然違っていたでしょうから」
試合は一方的に押し込むも1点が奪えない展開。そして後半アディショナルタイム、なんとしても1点を奪おうと前掛かりになったところ、カウンターからのワンチャンスを決められ0-1で敗れた。
「ピッチでプレーするのは選手たちなので、正直“頼むよ……”と思っていたところもあったのですが、でも改めて選手たちと話してみて思うんです。これだけの能力のある選手たちが揃っているのに、その力を活かせなかったのは我々、マネジメントサイドの問題だろうと。これまでいた選手たちも、Jリーグをやめて来た選手たちも、みんな人生をかけてやってくれている。仕事をしながらプライベートの部分はほぼ南葛SCに注ぎ込んでくれている選手がほとんどで。嫌な思いもしているはずなんです。選手数が増えて試合に出られなくなった選手もいるし。でも、それでもみんな2019年シーズンのリベンジを新シーズンに果たしたいと思ってくれている」
南葛SCへの思いは選手たちだけでなく、サポーターからも伝わってくる。
「先日、ファン・サポーターの懇親会に呼ばれた時が象徴的だったのですが、普段からそうなんですけど、すごく温かい。Jクラブのファンやサポーターもずっと見続けてきましたが、南葛SCのファン・サポーターには特別優しい人が多い気がします。クラブができた当初ってこういうものなんでしょうかね。選手たちもそうなんです。これはなんなのか、と。葛飾区という土地柄かもしれませんし、高橋先生の優しい人柄がクラブ全体に浸透しているんですかね(笑)」
「これだけやっていると、試合はもちろんドキドキします。でもそれ以上に、隣で見ている高橋先生の、勝てなかった時のがっかりした気持ちが伝わってくるのが……。もう気配で分かるくらい伝わってくる。自分ががっかりするというよりも、自分の力が足りなくて社長である高橋先生に嫌な思いをたくさんさせてしまっているなと。そう考えることがたくさんあったシーズンでした」
今でも覚えているのが2019年7月28日の東京都リーグ1部第12節、アストラ倶楽部戦だという。この日は高橋先生の59歳の誕生日でもあった。
「あの試合に勝っていれば2位に浮上していたんです。他クラブとの試合数が揃っていなかったので暫定でしたが、抜かれたとしても3位だった。つまり関東社会人大会に参加できる圏内。チームが最後に勢いを取り戻せるとしたら、あの試合だったと思います。もしあそこで勝っていれば、シーズン終盤の上位チームとの試合も気持ち的に全然違っていたでしょうから」
試合は一方的に押し込むも1点が奪えない展開。そして後半アディショナルタイム、なんとしても1点を奪おうと前掛かりになったところ、カウンターからのワンチャンスを決められ0-1で敗れた。
「ピッチでプレーするのは選手たちなので、正直“頼むよ……”と思っていたところもあったのですが、でも改めて選手たちと話してみて思うんです。これだけの能力のある選手たちが揃っているのに、その力を活かせなかったのは我々、マネジメントサイドの問題だろうと。これまでいた選手たちも、Jリーグをやめて来た選手たちも、みんな人生をかけてやってくれている。仕事をしながらプライベートの部分はほぼ南葛SCに注ぎ込んでくれている選手がほとんどで。嫌な思いもしているはずなんです。選手数が増えて試合に出られなくなった選手もいるし。でも、それでもみんな2019年シーズンのリベンジを新シーズンに果たしたいと思ってくれている」
南葛SCへの思いは選手たちだけでなく、サポーターからも伝わってくる。
「先日、ファン・サポーターの懇親会に呼ばれた時が象徴的だったのですが、普段からそうなんですけど、すごく温かい。Jクラブのファンやサポーターもずっと見続けてきましたが、南葛SCのファン・サポーターには特別優しい人が多い気がします。クラブができた当初ってこういうものなんでしょうかね。選手たちもそうなんです。これはなんなのか、と。葛飾区という土地柄かもしれませんし、高橋先生の優しい人柄がクラブ全体に浸透しているんですかね(笑)」