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「カリスマ社長」退任も…V・ファーレン長崎が来季J1昇格に向けて示した「クラブの変革」と「トップの覚悟」

カテゴリ:Jリーグ

藤原裕久

2019年12月26日

昇格後も見据えた大型補強

今夏にサガン鳥栖からレンタル加入したビクトル・イバルボ。シーズン終了後に完全移籍での加入が決まった。写真:滝川敏之

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 変革の成功を助けるひとつの道が、「クラブの価値を上げなければならないと思います。県民の盛り上がり、行政の支援、スタジアムの盛り上がりのためにも、来年はJ1に復帰したい」と春奈氏が指摘するチームの強化だ。

 育成・強化については、オーナー兼GMの旭人社長が大きな権限を有しているが、その旭人社長も来季へ向けて、かなりの力を入れている。秋には選手視察と交渉を兼ねて強化部を海外へ派遣し、昨年から強化部に在籍する竹元義幸氏を、新強化部長に任命。強化予算についても大幅増とする予定で、選手の基本報酬総額はJ1下位を上回るものと見られている。

 天皇杯では準決勝まで進んだ一方で、リーグ戦は「目標の勝点84とJ1昇格には、遠く及ばない結果に終わりました。ポゼッションはするが、ゴールに迫ると慎重になり過ぎ、守備ではゾーンを守ろうとする余り、積極的に相手のボールを奪えなかった。攻守両面を改善することは急務」とは竹元強化部長の言葉だ。

 クラブとしても、J1昇格だけでなく昇格後も見据えた大型補強に余念がない。アトレチコ・ミネイロ(ブラジル)の主力アタッカーであるルアンを完全移籍で獲得し、層の薄いCBには湘南から対人に強いフレイレを補強。さらに外国籍のアタッカーや実力派CBの獲得を目指しているという。主力の残留についても例年以上の好条件を提示し、秋野央樹やイバルボの完全移籍も勝ち取った。

 さらに、桃山学院大のエース毎熊晟也、専修大のドリブラー氣田亮真、U-18日本代表の植中朝日と加藤聖といった次世代をにらんだ強化も進め、手倉森監督の意向を踏まえて新たにコーチも招聘するなど、来季への準備を着々と整えている。

 12月末に行なわれたスポンサーミーティングで、ジャパネットたかたの旭人社長は、チームの補強や2023年完成予定の専用スタジアムについて「ジャパネットとして相当の負担をすることになるが、腹をくくった。覚悟を持って盛り上げたい」と決意を語った。

 同じ席上で春奈氏も「応援して良かったと言っていただけるよう、磨いていきたい」と抱負を述べている。手倉森監督も「悔しく厳しいシーズンで、サポーターをガッカリさせてしまった。来年はジタバタしない、させない」と来季への覚悟は強い。

 トップが覚悟を示すなか、新社長にとっての就任1年目であり、監督にとって言い訳が許されない来季は、間違いなく勝負の年となるはずだ。

取材・文●藤原裕久(フリーライター)
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