南野は控え扱いの可能性が高いが、落胆の必要性はなし!
しかし、3人に頼ってばかりもいられないのが、現実だ。
今シーズンのリバプールは、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝が6月頭に行なわれた影響から休みが短い中で開幕を迎え、プレミアリーグと2つの国内カップ戦(UEFAカップとリーグカップ)、コミュニティシールド、UEFAスーパーカップ、クラブワールドカップなど複数のコンペティションを並行してこなし、チームの疲労はかなり蓄積している。
前述の通り、ここまで自慢の3トップは大きな怪我はなくシーズンを進めてきたが、疲労が蓄積されていっていることは確かだ。前半戦は運よく走り切ることができるかもしれないが、それもいつまで持つのかは、不明瞭な部分が多分にある。
そうした台所事情もあり、リバプールはレベルを落とさずに、「3トップの誰かを休ませられる」タレントの獲得を急いでいたわけだ。そして、チームの最重要課題の解決のために迎え入れられたのが、他ならぬ南野なのだ。
こうまとめると、「南野は控えなのか」と落胆する読者もいるかもしれないが、残念に思う必要はない。ある種、オリギやシャキリなど代表クラスの選手たちでも解決できなかった問題の、そして欧州王者の泣き所でもある課題の解決が、日本人に託されたのだ。
今シーズンのリバプールは、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝が6月頭に行なわれた影響から休みが短い中で開幕を迎え、プレミアリーグと2つの国内カップ戦(UEFAカップとリーグカップ)、コミュニティシールド、UEFAスーパーカップ、クラブワールドカップなど複数のコンペティションを並行してこなし、チームの疲労はかなり蓄積している。
前述の通り、ここまで自慢の3トップは大きな怪我はなくシーズンを進めてきたが、疲労が蓄積されていっていることは確かだ。前半戦は運よく走り切ることができるかもしれないが、それもいつまで持つのかは、不明瞭な部分が多分にある。
そうした台所事情もあり、リバプールはレベルを落とさずに、「3トップの誰かを休ませられる」タレントの獲得を急いでいたわけだ。そして、チームの最重要課題の解決のために迎え入れられたのが、他ならぬ南野なのだ。
こうまとめると、「南野は控えなのか」と落胆する読者もいるかもしれないが、残念に思う必要はない。ある種、オリギやシャキリなど代表クラスの選手たちでも解決できなかった問題の、そして欧州王者の泣き所でもある課題の解決が、日本人に託されたのだ。
これほど光栄なことはない。サラー、フィルミーノ、マネは、万能型のアタッカーとして異次元のレベルにいる。だからこそ、代わりを務めることは本当に難しいことなのだ。
おそらく日本代表FWは、4-3-3の3トップの一角で起用されるだろう。フィルミーノの務めるCFに関しては、偽9番的な動きを求められるため、そのスタイルは、南野がザルツブルク時代に本職としていたトップ下でのプレーに近い。そういう意味では、限りなく適性に近いポジションで起用される可能性が高いとも言える。
また、今シーズンのリバプールは、得点が欲しい展開でのシステム変更を行なう時がある。その場合は大抵4-2-3-1システムが採用されるが、その際には、南野がトップ下で起用され、ワールドクラスの3人と共演する可能性も出てくる。
いずれにしても、南野が戦力としてカウントされていることは間違いない。ハードワークを欠かさない守備意識、スペースで受けて持ち運ぶ推進力、そして脅威になれるスプリント能力はリバプールのサッカーにハマるはずだ。
あらゆる面で、英国のサッカーに即適応することは容易ではないが、いち早くチームにフィットし、既存戦力とは違った意味での「スーパーサブ」になることに期待したい。
文●内藤秀明(プレミアパブ)
text by Hideaki NAITO