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「クロップが成功を確信した」英国人記者が南野拓実のリバプール電撃移籍を読み解く【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

スティーブ・マッケンジー

2019年12月14日

好調のチームが冬に新戦力を迎えるのは稀

鮮烈なボレー弾でアンフィールドを沸かせた南野(18番)。この瞬間、リバプールのサポーターを虜にした。 (C) Getty Images

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 現在リバプールは、プレミアリーグで独走態勢を入りつつある。昨シーズンにデッドヒートを繰り広げたマンチェスター・シティとは14ポイント差をつけている。

 そんな快調に白星を積み重ねているチームが、冬の移籍市場で新戦力を加えるのは、極めて稀だ。というのも、それまでに積み上げてきたチームのリズムとバランスを崩す可能性があるからだ。

 新しいチームメイトを歓迎する選手もいれば、そうでない選手もいる。ファンとは違い、彼らは新加入選手の存在をライバルとして見るため、チームに亀裂をもたらす可能性も否定できない。

 だが、日本人選手のクレバーなメンタリティーは、そうした問題を引き起こさない可能性があると考えている。その事実は、12年から約3年間に渡ってザルツブルクでスポーツディレクターを務めたラルフ・ラングニックが衛星放送『Sky Sports』の取材で、「タクミは非常に良い精神力を持っている。心が揺れるようなことも少ない」とコメントしていることからも分かる。

 何よりもチーム輪を重んじるクロップが、この時期にニューカマーを迎えるのは、その選手が成功できると強く確信していることを意味する。ゆえに南野はリバプールでも必ずや大きなサクセスを掴むだろう。

 私は中盤の起用が面白いと考えているが、実際は燻っているジェルダン・シャキリの役割を担う可能性が高い。つまりは両ウイングのバックアッパーだ。わざわざ獲得に動いたのだから、当然スイス代表アタッカーよりもチャンスを得られるだろう。

 アンフィールドでプレーすることは、世界最高クラスの選手たちと熱血漢クロップとともに、ハイレベルな戦いを演じられるまたとない機会だ。南野にとっても、さらなる高みを目指すチャンスでもあるだけに、これを逃す手はないだろう。

取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
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