カバーニを巡って新たな問題も噴出!
ボールを受け取ったカバーニは、緊張した表情でボールをペナルティースポットに置いた。彼の周りには「ワールドカップのファイナルで決定的なPKでも蹴るかのような」(L’EQUIPE本紙)雰囲気が立ち昇っていた。そのプレッシャーは、観る者にもひしひしと伝わり、スタジアム全体が息を呑んだ。
しかし、百戦錬磨の名手は、プレッシャーをはねのけ、相手GKの同胞フェルナンド・ムスレラの逆を突くシュートを決めた。カバーニにとっては、今年8月18日のレンヌ戦(リーグ・アン第2節)以来となる、パリSGでの通算196ゴール目となった。
ゴールが決まった瞬間も驚きのシーンが見られた。なんとネイマールが真っ先にカバーニに飛びついて喜びを共有したのである。これには、観衆もチャントをスタジアム中に轟かせて陶酔。スタジアムは幸福の絶頂を迎えた。安堵の表情を浮かべた当人も、あの「銃撃セレブレーション」のジェスチャーを遠慮がちにやってみせた。
しかし、百戦錬磨の名手は、プレッシャーをはねのけ、相手GKの同胞フェルナンド・ムスレラの逆を突くシュートを決めた。カバーニにとっては、今年8月18日のレンヌ戦(リーグ・アン第2節)以来となる、パリSGでの通算196ゴール目となった。
ゴールが決まった瞬間も驚きのシーンが見られた。なんとネイマールが真っ先にカバーニに飛びついて喜びを共有したのである。これには、観衆もチャントをスタジアム中に轟かせて陶酔。スタジアムは幸福の絶頂を迎えた。安堵の表情を浮かべた当人も、あの「銃撃セレブレーション」のジェスチャーを遠慮がちにやってみせた。
試合後、チームメイトたちからはネイマールへの賛辞が相次いだ。マルキーニョスが、「美しい行動だった。おかげでエディンソンも再びゴールすることができたんだ」と利他性を強調すれば、指揮官もトーマス・トゥヘルも「僕は本当に嬉しい。彼が大きなハートをもっている証明だ」と10番を絶賛した。
だが、新たな問題が噴出している。2020年6月で満了となるカバーニの契約延長交渉はが一向に進んでいないのだ。このまま行けば、今シーズンの終了後にはフリーエージェントとなってしまう。本人はパリ愛を強調し、残留の意向を強めていたが、レオナルドSDはいまだ明快な答えを出していない。
ついにネイマールとの関係修復に至ったカバーニは、パリSGといかなるハッピーエンドを迎えるのだろうか。
取材・文●結城麻里
Text by Marie YUUKI