ブラジル人選手を指導するのは、ある意味、魅力でもあった。
話を変えよう。
私事ではあるが、「コパ・サンパウロU20 2020」の抽選会が行なわれ、グループが決まった。
場所はイトゥー 。これは運命かもしれない。
というのも、そこは2014年ブラジル・ワールドカップで日本が拠点にした場所なのだ。日本現地企業や日系人も多く住む、日本人にはお馴染みの地域だ。
イトゥー で行なわれるグループ15。イトゥアーノ、フルミネンセと同組で、ビリェネンセと我々のソコホーを加え、周りは2強2弱と表現しそうなグループとなった。
2日にフルミネンセと開幕1戦目。5日がイトゥアーノ。8日のビリェネンセ戦までがグループステージ。2強のフルミネンセはリオの名門、イトゥアーノもパウリスタでベスト4のチームだ。
この大会は128チームが出場。4チームが32グループに分かれてサンパウロ州、32ヶ所でグループリーグを行ない、上位2チームが11日~25日にわたって行なわれる決勝トーナメントに進出できる。64、32、16、8、4と減っていき、決勝は1月25日に行なわれる。
もちろんどのグループも簡単ではないが、難しいグループに入ったと思う。
しかし責任を持ちながら仕事をすることに意味がある。ブラジル人選手を指導するのは、ある意味、魅力的でもある。
これは他のスポーツで言えば、日本の柔道界がブラジル人に監督をお願いするようなもので、実際にはそうそうあることではないだろう。
通訳を通してサッカーをやることに慣れていないブラジル人の選手、スタッフ、役員たち。プロでもフラメンゴの監督がポルトガル人であり、サントスはアルゼンチン人が務めている。外国人監督ではあるが、言葉はポルトガル語とスペイン語だけに、ほとんど苦労はしないだろう。
それを考えると片言の僕のポルトガル語と、通訳の翻訳によるポルトガル語でどの程度選手に伝わるのか。日本語で指揮を取るのは難題だ。
これに反応、順応するのは選手も簡単ではないし、僕も試行錯誤している。この仕事がどんな展開になるのか?
そしてどんな事が起きても、ポジティブに楽しんでいる自分がいなければいけないと思っている。そうでありながら強い「責任感」を持って取り組まなければならない。
日本はJリーグも残り1試合。J1昇格決定戦のみとなった。各クラブ、想像以上の結果を手にしたり理想に反した結果だったりと、いろいろあったであろう。横浜F・マリノスの優勝は、クラブの努力の賜物であり、選手の意地やプライド、責任感がもたらしたものであろう。
シーズン前のテレビで流れるゴーン問題。俊輔が去り、中澤も引退し、マリノスの世代交代から起きる雰囲気。不吉な予感がよぎるシーズンだと思っていたが、外野の雑音、親会社のバタバタは関係なく、リーグ最高の力を見せつけたマリノスの団結力と優勝に「おめでとう!」だ。
そして各Jクラブは新シーズンに向けて「責任」をはっきりさせて、次の準備に向かっていくのであろう。
もう一度、自分の責任をはっきりさせて未来へ前進していきたいと思う。
2019年12月8日
三浦泰年
私事ではあるが、「コパ・サンパウロU20 2020」の抽選会が行なわれ、グループが決まった。
場所はイトゥー 。これは運命かもしれない。
というのも、そこは2014年ブラジル・ワールドカップで日本が拠点にした場所なのだ。日本現地企業や日系人も多く住む、日本人にはお馴染みの地域だ。
イトゥー で行なわれるグループ15。イトゥアーノ、フルミネンセと同組で、ビリェネンセと我々のソコホーを加え、周りは2強2弱と表現しそうなグループとなった。
2日にフルミネンセと開幕1戦目。5日がイトゥアーノ。8日のビリェネンセ戦までがグループステージ。2強のフルミネンセはリオの名門、イトゥアーノもパウリスタでベスト4のチームだ。
この大会は128チームが出場。4チームが32グループに分かれてサンパウロ州、32ヶ所でグループリーグを行ない、上位2チームが11日~25日にわたって行なわれる決勝トーナメントに進出できる。64、32、16、8、4と減っていき、決勝は1月25日に行なわれる。
もちろんどのグループも簡単ではないが、難しいグループに入ったと思う。
しかし責任を持ちながら仕事をすることに意味がある。ブラジル人選手を指導するのは、ある意味、魅力的でもある。
これは他のスポーツで言えば、日本の柔道界がブラジル人に監督をお願いするようなもので、実際にはそうそうあることではないだろう。
通訳を通してサッカーをやることに慣れていないブラジル人の選手、スタッフ、役員たち。プロでもフラメンゴの監督がポルトガル人であり、サントスはアルゼンチン人が務めている。外国人監督ではあるが、言葉はポルトガル語とスペイン語だけに、ほとんど苦労はしないだろう。
それを考えると片言の僕のポルトガル語と、通訳の翻訳によるポルトガル語でどの程度選手に伝わるのか。日本語で指揮を取るのは難題だ。
これに反応、順応するのは選手も簡単ではないし、僕も試行錯誤している。この仕事がどんな展開になるのか?
そしてどんな事が起きても、ポジティブに楽しんでいる自分がいなければいけないと思っている。そうでありながら強い「責任感」を持って取り組まなければならない。
日本はJリーグも残り1試合。J1昇格決定戦のみとなった。各クラブ、想像以上の結果を手にしたり理想に反した結果だったりと、いろいろあったであろう。横浜F・マリノスの優勝は、クラブの努力の賜物であり、選手の意地やプライド、責任感がもたらしたものであろう。
シーズン前のテレビで流れるゴーン問題。俊輔が去り、中澤も引退し、マリノスの世代交代から起きる雰囲気。不吉な予感がよぎるシーズンだと思っていたが、外野の雑音、親会社のバタバタは関係なく、リーグ最高の力を見せつけたマリノスの団結力と優勝に「おめでとう!」だ。
そして各Jクラブは新シーズンに向けて「責任」をはっきりさせて、次の準備に向かっていくのであろう。
もう一度、自分の責任をはっきりさせて未来へ前進していきたいと思う。
2019年12月8日
三浦泰年