山形戦での決勝点は偶然ではなく、必然だ
試合は前半、風下ということもあり、想定通りの試合運びができていなかったのは事実。だが、後半は風上に立ったことも影響してビルドアップが安定し、地上戦だけではなく、空中戦もうまく使い分けようとする意図を感じた。
結果的に待望の先制弾が生まれたのは浮き球のパスからで、GK梶川のキックに河田が競り合い、セカンドボールを田向が回収してダイレクトで野村へ。そして、野村の絶妙なスルーパスに反応した河田が、GKと1対1になって華麗なループシュートを決めた。
結果的に待望の先制弾が生まれたのは浮き球のパスからで、GK梶川のキックに河田が競り合い、セカンドボールを田向が回収してダイレクトで野村へ。そして、野村の絶妙なスルーパスに反応した河田が、GKと1対1になって華麗なループシュートを決めた。
GKから始まったパスの数は4本。その数は少ないながら、スカウティングでどこのスペースが空きやすく、浮き球を使うとどういう場所にセカンドボールがこぼれやすいのか分析していたのだろう。偶然ではなく、プレシーズンから詰めてきた成果が凝縮された一連の流れだったように思う。
ロドリゲス監督が積み上げてきた「ビルドアップ」。その本質は奥が深い。発展途上と記した3月から、精度を高めてきたポゼッションサッカー。J1参入プレーオフで勝利できれば、自信を持って日の目を見たと言えるだろう。
取材・文●柏原 敏(フリーライター)
ロドリゲス監督が積み上げてきた「ビルドアップ」。その本質は奥が深い。発展途上と記した3月から、精度を高めてきたポゼッションサッカー。J1参入プレーオフで勝利できれば、自信を持って日の目を見たと言えるだろう。
取材・文●柏原 敏(フリーライター)