「日本人だけで戦う」という姿勢も悪くないが…
鹿島アントラーズでは、レオ・シルバと三竿健斗の二人もボランチとして、プレーを高め合っていた。中盤でお互いが正しいポジションを取って、強度の高いプレーを見せあい、技術を出し切る。そこで阿吽の呼吸が生まれ、切磋琢磨も生まれたのだ。
上位のクラブでは、こうしたポジティブな現象が起きている。「日本人だけで戦う」。その姿勢も決して悪くない。しかし今シーズンは、外国人選手の力を取りこめたチームが、上位に進出しているのが現実だろう。その点で、王者である川崎フロンターレは苦しんだ。
チームの中で生きられる外国人選手か、もしくはチームにプラスアルファをもたらせる外国人選手か――。外国人枠は増えたが、能力が高くてもフィットしない場合もある。日本人選手との調和の部分が、来シーズンも補強では重要なポイントとなるはずだ。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
上位のクラブでは、こうしたポジティブな現象が起きている。「日本人だけで戦う」。その姿勢も決して悪くない。しかし今シーズンは、外国人選手の力を取りこめたチームが、上位に進出しているのが現実だろう。その点で、王者である川崎フロンターレは苦しんだ。
チームの中で生きられる外国人選手か、もしくはチームにプラスアルファをもたらせる外国人選手か――。外国人枠は増えたが、能力が高くてもフィットしない場合もある。日本人選手との調和の部分が、来シーズンも補強では重要なポイントとなるはずだ。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。