オーリエに攻撃的な役割を担わせる
大幅に変わった点はSBの役割だ。
これまでのモウリーニョといえば、SBに自由を与えることは少なく、守備のルールを順守させたうえで、可能な範囲で攻撃参加を求めることが多かった。しかし、トッテナムでは、守備面での凡ミスが多いものの、高い身体能力と技術をあわせもつ右SBのセルジュ・オーリエに攻撃面での自由を与えたのだ。
攻守のバランスを取るために左SBの攻め上がりを禁じ、ほぼ3枚で最終ラインを守る状態となっている一方で、ボックス内に飛び込んでいくほどの果敢な攻め上がりを見せるコートジボワール代表SBは1ゴール・2アシストと目に見える結果を残している。
これまでのモウリーニョといえば、SBに自由を与えることは少なく、守備のルールを順守させたうえで、可能な範囲で攻撃参加を求めることが多かった。しかし、トッテナムでは、守備面での凡ミスが多いものの、高い身体能力と技術をあわせもつ右SBのセルジュ・オーリエに攻撃面での自由を与えたのだ。
攻守のバランスを取るために左SBの攻め上がりを禁じ、ほぼ3枚で最終ラインを守る状態となっている一方で、ボックス内に飛び込んでいくほどの果敢な攻め上がりを見せるコートジボワール代表SBは1ゴール・2アシストと目に見える結果を残している。
攻撃的なのはSBだけではない。2列目の選手たちも裏に抜け出す意識が植え付けられており、中盤や最終ラインの選手が良い形で前を向くと、迷わずに全速力で敵陣へと走り出す前線4枚の姿が随所で見られる。
何より驚きなのは、ここまでの攻撃的な変化が就任1試合目のウェストハム戦から見られた点だ。そうしたオーガナイズからは、モウリーニョが、守備の整備からではなく、攻撃の形からチーム作りをしていることが垣間見える。
こうした変化は、ユナイテッドを率いていた約1年前に、自軍のビルドアップを捨て、マルアン・フェライニをアンカーに配置して、当時プレミアリーグの最下位に沈んでいたバーンリーの特徴を消しにいった監督と同じとは思えない劇的なものである。