モウリーニョも絶賛した働き
機転の利いた球出しからスパーズの逆転劇を呼び込んだボールボーイへの賛辞が止まらない。
現地時間11月26日、チャンピオンズ・リーグのグループステージ第5節で、トッテナム・ホットスパーはオリンピアコスに2点を先行されながらも、後半に怒涛の4点ゴール。4-2と逆転勝利を掴み、決勝トーナメント進出を決めた。
敗れれば、グループステージ突破が最終節まで持ち越しになるこの一戦で、トッテナムに逆転への機運をもたらしたのは、一人のボールボーイだった。
1-2で迎えた50分、ボールが敵陣右のタッチラインを割った際に、ボールボーイが素早くスローワーのセルジュ・オーリエにパス。これでクイックリスタート成功したトッテナムは、一気にオリンピアコスの右サイドを攻め崩し、最後はエースのハリー・ケインが同点弾をねじ込んだのだ。
このゴールでさらに行け行けムードとなり、結果的に逆転に成功したとトッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、「素早くボールを戻すのは、非常に優れたボールボーイでなければならない。彼は試合を理解しており、読んでいたんだ。一緒に祝うためにロッカールームに招待したかった。」とこの少年を祝福するコメントを残していた。
現地時間11月26日、チャンピオンズ・リーグのグループステージ第5節で、トッテナム・ホットスパーはオリンピアコスに2点を先行されながらも、後半に怒涛の4点ゴール。4-2と逆転勝利を掴み、決勝トーナメント進出を決めた。
敗れれば、グループステージ突破が最終節まで持ち越しになるこの一戦で、トッテナムに逆転への機運をもたらしたのは、一人のボールボーイだった。
1-2で迎えた50分、ボールが敵陣右のタッチラインを割った際に、ボールボーイが素早くスローワーのセルジュ・オーリエにパス。これでクイックリスタート成功したトッテナムは、一気にオリンピアコスの右サイドを攻め崩し、最後はエースのハリー・ケインが同点弾をねじ込んだのだ。
このゴールでさらに行け行けムードとなり、結果的に逆転に成功したとトッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、「素早くボールを戻すのは、非常に優れたボールボーイでなければならない。彼は試合を理解しており、読んでいたんだ。一緒に祝うためにロッカールームに招待したかった。」とこの少年を祝福するコメントを残していた。
さらにファンやメディアからも賛辞が相次いだことで、トッテナムはチームを救った“ヒーロー”であるカラム・ハインズ君にインタビューを敢行。わずか15歳の少年は、「僕は自分の仕事をしただけで、正直言って実感がないんだ。何が起こったのか自分でも信じられなかった」と、その時のことを振り返った。
「実はゴールの瞬間も見ていなかったんだ。外に転がってきたボールを拾いにいくため、ひたすら走っていたからね。それですぐ後にスタンドから大歓声がしたから『何があったんだ?』と思って振り向くと、ケイン選手がゴールを決めていたんだ。
スタジアムのビジョンに映されたリプレイを見て、すぐに何があったのかを察したよ。その後にジョゼはあんなことをする必要なかったのに、僕のところに来てくれて、褒めてくれた。本当にいい人だった。人生最高の瞬間さ。一生忘れないよ」
熱狂的なスパーズ・ファンでもあるハインズ君。だが、実生活ではごくごくありふれた学生に過ぎない。試合終了後にすぐさま帰宅してしまったのは、翌日に数学のテストがあり、その勉強のためだったことも明かしている。
「あの次の日にはテストがあった。だからすぐに帰ったんだ。家に帰る途中、車の中で照明を照らして数学の課題をやっていたよ」
ボールボーイとしての仕事を全うし、思わぬ形でスポットライトを浴びたハインズ君。その活躍ぶりは、トッテナム・サポーターの記憶に刻まれたことだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部