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【横浜】今度は“当事者”として優勝決定戦のピッチに。「勝ちますよ」と遠藤渓太はぽつり

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年12月01日

「最後の東京戦でも、自分に何ができるか」

ベンチスタートが続くが、個で局面を打開するなど攻撃を活性化させられる遠藤は、チームにとって欠かせない存在である。(C)SOCCER DIGEST

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 川崎との大一番を前に、遠藤は「すごく楽しみにしていた」と同時に「(試合前日は)あまりよく眠れなかった」。少なからず気持ちの高ぶりを感じていたようだが、それも「嬉しい悩み」と受け止めている。

 最終節を前に、遠藤の今季の出場数はチーム2位タイとなる32試合を記録。だが、トータルのプレータイムは2000分にも及ばない。試合にはコンスタントに絡み、スタメンに定着した時期もあったが、夏場以降は主戦場の左ウイングのポジション争いで、シーズン途中に加入したマテウスに先発の座を譲るケースが増えてきている。

「いろいろと思うところはあるし、苦しいと言えば、苦しいですけど……」

 スタメンで抜擢された試合でゴールという結果を残すも、次の試合ではベンチスタートになることは何度かあった。納得できない部分はあるかもしれないが、それでも遠藤は腐ることなく、コンディションとモチベーションを高いレベルで保ち続けている。

「残り2試合、川崎戦と東京戦で、自分が決めるっていうのを頭の中に置きながら、練習も乗り越えてきたつもりです。そういう意味で、まずはひとつ、どんな形であれ、川崎戦で決めることができた。だから最後の東京戦でも、自分に何ができるかっていうのは、大事になってくるんじゃないかと思っています」
 
 現在は切り札的な位置付けかもしれないが、貴重な戦力であるのは間違いない。本人にも強い覚悟がある。どんなシチュエーションであれ、ピッチに立てばチームを優勝に導く活躍を必ず見せる、と。

「まあ、勝ちますよ、うちらがたぶん。得失点差なんか気にせずに」

 小さな声でぽつりと呟かれたその言葉は、自らに言い聞かせているようにも聞こえた。攻撃重視の『アタッキング・フットボール』を貫く横浜で確かな成長を刻む22歳のアタッカーの意地とプライドをかけたプレーが、悲願のタイトルを力強く手繰り寄せる。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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