戦い方が長続きしない浦和、強化部刷新で今度こそブレないチーム作りを実現できるか? 

カテゴリ:Jリーグ

河野正

2019年11月29日

「浦和にしかできなことはたくさんある」と力説していた土田氏。かつての守護神に託された使命は大きい

 来季は3年ぶりに浦和ユースからの昇格がなく、加入内定者は青森山田高校のMF武田英寿だけ。大分トリニータのMF小塚和季に獲得を申し入れ、期限付き移籍中の大分で今季、10得点のFWオナイウ阿道は復帰する見通しだ。ただ移籍加入した最近の攻撃陣は、力がありながら活躍できていないのが現状である。

 そろそろ大物外国人選手を呼んではどうか。昨年のホーム最多入場者はヴィッセル神戸戦の5万5689人で、今季も神戸戦の5万4599人。間違いなくイニエスタ人気にあやかったものだが、当人は2試合とも帯同すらしなかった。

 浦和のホーム1試合平均の最多入場者は08年の4万7609人で、昨季は3万5502人だ。集客を伸ばす一番の原動力は、強くて魅力的なチームを作ることに尽きる。その上でイニエスタのようなスゴ腕がいたら、埼玉スタジアムはクラブ自慢の“レッズワンダーランド”に生まれ変わること請け合いだ。

 土田氏はこの1年、指導現場からは見えなかった数多くのことを経験し、SD就任が決まる前から「クラブをもっと良くしたい。浦和にしかできなことはたくさんある」と力説していた。チームの復活にはフロントの活性化が必須条件だ。かつての守護神に託された使命は大きい。
(了)

文●河野 正
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