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【三浦泰年の情熱地泰】ブラジルでも話題の52歳カズのJ1昇格!サッカー人として、弟として誇りに思う

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年11月28日

52歳の選手が打ち立てたギネス記録の真の価値とは

カズの最年長出場記録について、兄・泰年氏は数字だけでは計り知れない価値があると力説。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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「やっさん、自動昇格したらブラジルに行けるかもしれないよ」とカズが言っていたが、現実はなかなか難しそうだ。

 弟とブラジルで会う事が出来たら、何年ぶりだろう。今回も実現しなかったが、昇格をして忙しい!それは良いことだ。

 52歳でまだ走り続ける。それは簡単なことではない。彼が今なお現役を続けているという事実は、ギネスという定義では計り知れないものがある。

 怪我をして苦しんだだろう。ベンチから外れ悔しいであろう。年齢も感じたであろう。さらに、世の中の色んな声が聞こえてくるのであろう。

 練習では、若い選手と同じメニューを、同じ強度でこなし、Jリーグで出番がなければ翌日の練習試合に出て、公式戦のピッチに立つ準備をしている――。それが、52歳の選手が打ち立てたギネス記録の真価なのである。

 例えば、ゴールキーパーが怪我をして、ひとりになってしまったから、明日、55歳のGKコーチが選手登録をしたらギネスに認定されるのか?そんなのは表面上、数字としての記録は残るかもしれないが、何の価値もない。

 こちらで年齢が僕に近いブラジル人にはサントス時代のカズを知る人がまだいる。

「彼は何をしてるんだ?」という質問に「52歳でまだ現役をしている」と答えると、「本当か!? 信じられない!」と返ってくる。

「名前だけだろう?もう走れないだろう?太ってるだろう!」というから写真を見せると信じられないと再び絶賛する。

 52歳で現役を続けることの大変さ。カズにしか分からないが想像はできる。

 もし僕がカズだったら、「僕はJ1のピッチに立つまで走り続ける!」と言うだろう。誰もがそう答えるかは分からない。

 カズはそう答えるはずだ。僕はまだまだ期待している。

 おめでとうフラメンゴ。
 おめでとう横浜FC。

 そしてカズをサッカー人として、弟として誇りに思う。
「ありがとうカズ」。

2019年11月27日
三浦泰年
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