「岡山というチームが温かく見守ってくれた」引退表明の田所諒が古巣のピッチで感謝の念

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年11月17日

ゆくゆくは、岡山の監督になれたら――

岡山時代の田所。当時から豊富な運動量とアグレッシブなプレーを持ち味とし、攻守両面で頼りになる選手だった。(C)SOCCER DIGEST

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 岡山でチームメイトだった喜山康平も感傷に浸る。

「諒君も岡山がすごく好きだし、このスタジアムで試合に出られたことを喜んでいました。僕自身、彼がチームを離れても連絡は取り合っていましたし、去年、前十字を怪我して(編集部・注/左膝前十字靭帯損傷、全治約8か月の診断)、本当に大変だったと聞いていました。なかなか良くならない、と。でも、しっかりと復帰できてよかった。引退は寂しいけど、『やり切った』と本人は言っていたので」

 喜山が言うように、田所に未練はない。「目一杯、やりきりました。これから先はもう通用しないと思うので(笑)。だから、ここでもう大丈夫です」と清々しい笑顔を見せる。

 引退後については、「まだ何も決まっていない」。ただ、「小さい頃からずっとサッカーをやってきたから、その世界で生きていけたらいい」と希望している。

「岡山の監督として帰ってこれたらいいんですけど(笑)。そうなれるように。次の目標を見つけてやっていかないとダメだと思うので。とりあえず、監督ができるまでのライセンスを取れたらいいかなと」

 もっとも、まだ現役生活が終わったわけではない。岡山に勝利し、J1復帰に王手をかける横浜FCの一員として、ラスト1試合、ホームでの愛媛戦が控えている。

「J1に昇格できたシーズンに、自分がいたというのは、幸せなことだと思うので。それを実現できるように、また明日から集中して、チームに貢献できるように努力したい」

 愛媛戦後には、引退セレモニーが予定されている。チームのJ1復帰とともに、スパイクを脱ぐ――そんな最高の形で終幕を。「そこに向けて、最後まで頑張るだけです」。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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