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エムバペやグリエーズマンら4人にデシャン監督が激怒! EURO出場を決めたフランスに何が起こったのか?【現地発】

カテゴリ:ワールド

結城麻里

2019年11月17日

デシャンはなぜ4人に激怒したのか?

モルドバ戦で決勝点となるPKを決めたジルー。しかし喜びは控えめだった。(C)Getty Images

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 監督はロッカールームで、「足下にボールがくるのを待ちすぎだ!」、「動きがまるでなく、攻撃的野心も欠如している!」と厳しく指弾。4人に「動き」、「ハードワーク」、「スピーディーな連携」、「突破」を強く要求したという。

 結果、後半のフランスは動きが出て攻撃のスピードが上がり、グリエーズマンとエムバペのワンツーやコマンのドリブル突破が目立ち始める。だがワンタッチのダイレクトプレーは増えたものの、いまひとつ不正確で、空回り。CFのジルーもチャンスを逃し続けた。

 指揮官の叱咤がようやく実を結んだのは、終盤だった。エムバペのパスにリュカ・ディーニュが突進、エリア内で激突されて明らかなPKを獲得。この時、ジルーがキッカーに名乗りを挙げたたため、「外せば代表生命は……」と会場に緊張が走った。

 皆が息を呑んで見守るなか、ジルーはこれを見事に突き刺した(79分)。彼自身とチームが苦しんで、苦しんで、ついに決めたゴールだった。

 ジルーはこれで、直近の代表10試合で7ゴールを決めたことになる。同代表歴代2位のミッシェル・プラティニ(41ゴール)の記録にあとふたつと迫る、通算39ゴール目でもあった。だが、喜びは控えめだった。後半で持ち直したとはいえ、試合内容はお世辞にもよかったとは言えず、自身も何度も決定機を逃したからだ。
 

 デシャン監督は試合後の記者会見で、「私も時には選手たちにきつくなる。それどころか非常にきつくもなれるのだ」と、ハーフタイムに選手たちに喝を入れたことを認めた。またジルーについて聞かれた途端、そっとこんな言葉も漏らした。「どうかこれが続きますように――」

 実はこれはフランスでは簡単には使わない表現だ。よほど深刻な状況と深い思いがない限り、口に出さない。その意図を推測してみると、こうなるのではないか。

<チェルシーによるジルーの処遇には納得できないし、このままだと難題になりかねない。出場時間が増えることを祈る、もしそうでなければこの冬に移籍をしてほしい。チェルシーも出してやってほしい。だが新天地で出場できるとは限らない。代表でゴールできなくなったら、辛い決断を迫られるだろう。おまけにまたカリム・ベンゼマ問題が噴出しないとも限らない……>
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