• トップ
  • ニュース一覧
  • 森保Jは停滞期に入っていないか?とりわけ無風状態の両サイドバックで試してほしい人材たち

森保Jは停滞期に入っていないか?とりわけ無風状態の両サイドバックで試してほしい人材たち

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2019年11月15日

いないなら大胆に試していくしかない

試すべきSBの新星たち。左から、進藤亮佑(札幌)松原后(清水)、永戸勝也(仙台)、岩田智輝(大分)、原輝綺(鳥栖)(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 攻守に優れたサイドバックはそう簡単に生まれてくるものではないし、森保監督の好みもあるだろうが、黙って指をくわえて時間をやり過ごしていくわけにもいかない。

 いないなら大胆に試していくしかないだろう。

 次のベネズエラ戦、そして12月にはEAFF E-1(東アジア選手権)という大会がある。とりわけE-1は来年のワールドカップ最終予選に向けて選手を試すには絶好の大会だ。海外組が招集できないので、必然的に国内組中心になる。ザッケローニ監督の時も2013年の東アジアカップで若手選手を試し、ここから森重真人、山口蛍らが代表にすくい上げられ、最終的にブラジル・ワールドカップのメンバー入りを果たし、主力選手に成長している。

 現在、メンバーにコンスタントに入っている選手はもちろん、新しい選手をどんどん試してほしい。今回、初招集した進藤亮佑(札幌)、あるいは左利きの松原后(清水)、永戸勝也(仙台)、東京五輪世代からも岩田智輝(大分)、原輝綺(鳥栖)らの起用があってもいい。進藤や松原らが出場チャンスを得ることができれば、目の色を変えてポジションを取りにいくだろう。そういうギラギラした存在感がチームをより活性化していく。

 キルギス戦を見ているとチームは高い完成度を見せたアジアカップから少し煮詰まっているというか、停滞期に入っているように見える。ここに大迫や久保建英、冨安健洋がいないからとかではなく、そういうムードはなんとなくチームの戦いから感じられるものだ。

 森保監督の選手選考には、それぞれのポジションに確固たる軸があり、特に最終ラインは守備に対する要求が高いので攻撃的なサイドバックの選手にはハードルが高い。

 だが、無風聖域をなくしていくことでチームはさらに成長していける。まだ声がかからない選手は無風域に大きな風波を起こすようなプレーを見せてほしい。今の日本代表をより強くさせるためには、そういう選手たちによる突き上げと新陳代謝が常に必要だ。

取材・文●佐藤俊(スポーツライター)
【関連記事】
【セルジオ越後】土俵際まで追い込まれかけた日本代表。うっちゃりのような勝ち方はアジア2次予選でやっていいわけがない!
【日本代表】「数だけ積み立てても寂しい」歴代2位タイの122試合出場達成も長友佑都に笑顔がなかった背景
「日本と対等に渡り合った!」森保ジャパンを苦しめたキルギス代表を、地元メディアは称賛!
【岩政大樹】「中島のベンチスタート」が示す森保ジャパンの現在地。「ふたりのキーマン」が4連勝の原動力になった
「全く知らなかったのだが…」なぜペップは右SBのウォーカーをGKとして送り込んだのか?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ