第二段階へチーム作りを進めている
前述したように、相手のウイングバックがプレスに出てくる背後にサイドハーフを張らせて牽制するのは常套手段。それだけでは、それほど混乱など起こりません。相手も織り込み済みでこのやり方を採用しているはずだからです。
ウイングバックの縦プレス→ディフェンスラインの横スライド。それを利用した次なる崩しを描けなくては意味がありません。そこの連動した共通の画はあまり多く見られずに時間が進んでしまいました。
3バックへのプレスのかけ方も、後半はより早めに伊東選手を前に出しましたが、その先に次なる策を用意できるチームが相手となるとキルギス戦のようにはいきません。その”次なる策”への準備を進めるためにも、まずは早めにこのようなやり方の相手に対する戦い方に共通認識を持たせておきたいところです。
と、少し課題も挙げてみましたが、とはいえ、完全アウェーの中で結果を出し続けていることは冒頭で述べたように評価されて然るべき。決して簡単なことではありません。
ウイングバックの縦プレス→ディフェンスラインの横スライド。それを利用した次なる崩しを描けなくては意味がありません。そこの連動した共通の画はあまり多く見られずに時間が進んでしまいました。
3バックへのプレスのかけ方も、後半はより早めに伊東選手を前に出しましたが、その先に次なる策を用意できるチームが相手となるとキルギス戦のようにはいきません。その”次なる策”への準備を進めるためにも、まずは早めにこのようなやり方の相手に対する戦い方に共通認識を持たせておきたいところです。
と、少し課題も挙げてみましたが、とはいえ、完全アウェーの中で結果を出し続けていることは冒頭で述べたように評価されて然るべき。決して簡単なことではありません。
森保監督はこの日、中島選手をベンチスタートにする試みをしました。最初の1年間でベースを作ってからのここ最近は、新たに様々な組み合わせを使うようになっており、第二段階へチーム作りを進めていることが窺えます。それを勝ちながら行なえているのは、まさに勝ち続けた経験がなせる技でしょう。
次戦、火曜日のベネズエラ戦ではまた新たな選手、新たな組み合わせ、もしかしたら新たなやり方が試されるかもしれません。相手も良いメンバーが来日しています。楽しみに待ちましょう。
【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。鹿島で不動のCBとし2007年から前人未踏のJ1リーグ3連覇を達成。2010年の南アフリカW杯メンバーにも選出された。現在は解説者として活躍中。
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