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【岡山】元同僚、同じ左利きだからこそ知る稀代のレフティの凄さ。上田康太は大一番で“シュンさん”を抑え込めるか?

カテゴリ:Jリーグ

寺田弘幸

2019年11月14日

「シュンさんはキックの質が全然違う。僕が同じように蹴ろうとしても蹴れない」

2017年にはともに磐田でプレーをした上田と中村。1シーズンだけだったが、中村のキックの精度や駆け引きの巧みさは十分に知っている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 FKの名手という共通項もあるふたりは、この大一番の勝敗のカギを握る存在でもある。「シュンさんはキックの質が全然違う。僕が同じように蹴ろうとしても蹴れないキックなんで、駆け引きとか一本のキックに対する集中の仕方とか、そういうところを学んでいましたね」と、上田は中村と一緒に練習した日々を振り返っていたが、上田のキックもオンリーワンの武器である。今季も直接FKから3得点を挙げ、その他にもプレースキックから4得点を生み出してきた。キックの精度は研ぎ澄まされているが、今季の上田は流れの中でも得点に絡む回数を増やしている。

「去年からゴールに絡むためにどんどん前に行きたいと思ってやってきて、去年はそういうプレーがあんまり出せなかったけど、今年は前に行く回数を増やしてセットプレー以外でもゴールに絡めるようになっていると思う。そこをもっともっと自分の武器にしていきたい」

 自分自身の成長を実感してシーズンの最終局面を迎えている上田は、チームを勝利に導くために前線へと駆け上がり、左足を振り抜いてゴールを狙っていく。そうした姿を最後まで望みたい。固唾を呑んで見守るサポーターに歓喜をもたらしてきた背番号14の左足は、“何か”を起こす力を持っているはずだ。

取材・文●寺田弘幸(フリーライター)
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