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「最高のチームが最弱のチームに負けた」「西川は居眠り」U-17日本代表の“早すぎる”敗退をブラジル人記者が嘆いたワケ【現地発】

カテゴリ:日本代表

リカルド・セティオン

2019年11月09日

インフルエンザにかかったように動きが鈍かった

グループステージで2ゴール・2アシストの西川は。メキシコ戦では精彩を欠いた。(C)Getty Images

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「ここにいるのはみな若くまだ経験の浅い選手たちだ。だがスペイン、フランス、イタリア、アルゼンチン、ブラジルなどには、すでにビッグクラブでプレーしている者もいる。しかし日本に関しては、まったく異なる背景を持つ。ビッグクラブはおろか、まだ学生もいる。にもかかわらず、これほど高いレベルのプレーを見せてくれたのは、驚きでもあり、嬉しくもある。今大会において一番のサプライズだろう」

 ただ、これはすべてメキシコ戦の前の話だ。この試合の日本は、その前のセネガル戦とは明らかに違っていた。まるで全員がこの雨でインフルエンザにでもかかったように、動きが鈍かった。とりわけ雨の激しかった開始直後などは、メキシコの選手はまるで敵のいないピッチで遊んででもいるようだった。

 日本のプレーを期待していたサポーター、そして記者たちは、最初の3分で二度もゴールを脅かされる日本に、自分たちの期待が裏切られるのではという予兆を感じた。ブラジルのスポーツ紙オ・グローボなどは、この試合に3人もの記者を送り込んでいた。それだけ興味深い試合だと判断したからだ。試合前には新聞にはこう書かれていた。

「我々は西川から目を離してはいけない」

 しかし時間が経っても日本にはいいプレーが見られない。やる気は見えるのだが、それがすべてうまくいかない。反対にメキシコは、鈴木の守るゴールに多くのシュートを放っていた。
 
 繰り返すがメキシコはそれほどレベルの高いチームではない。しかし日本は自分たちのプレーができず、エース西川もその力のほんの一部しか出し切れない。まるで居眠りでもしているかのようだった。28分まで、試合は鼻詰まりの時に飲むお茶のように、味気ないものだった。前半だけで5つのシュートを防いたGKの鈴木だけが孤軍奮闘していた。

 メキシコのほうが、明らかに闘志があり、勝ちたいと言う強い気持ちが見られ、日本が得点されるのはもはや時間の問題という感じだった。そして56分、CKからついにゴールに決められた。日本のDFはほぼ動けなかった。

 後半からはスタジアムは、無料で開放され、日本を応援する地元サポーターも増えていた。彼らの「ニッポン、ニッポン」のコールに押されてか、それとも森山監督がハーフタイムに喝を入れたのか、多少日本に精彩が戻って来た。

 若月は5分間に二度、メキシコのゴールを脅かした。しかし彼はチームメイトの援護を受けられなかった。畑と成岡がサポートできず、孤立したまま、たった一人でシュートに持ち込まなければならなかった。
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