• トップ
  • ニュース一覧
  • “優等生”な長男と“いたずらっ子”の次男――2人の息子たちから読み解くメッシの「二面性」【現地発】

“優等生”な長男と“いたずらっ子”の次男――2人の息子たちから読み解くメッシの「二面性」【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2019年11月08日

普段はヒツジのように温厚だが、突然オオカミのような獰猛さを

 我々はメッシのちょっとした仕草や振る舞いから、はては沈黙に陥った時ですらこの天才の心情を探ろうとする。前述のスラビア・プラハ戦直後も、ルイス・スアレスに慰められながらメディアの前に姿を現したメッシの表情を見て怒りを抑えていると我々は解釈したが、実際のところは彼にしか分からない。

 いずれにせよメッシが負けず嫌いなのは周知の事実であり、そしてベテランと呼ばれる年齢に差し掛かり、勝つチャンスが確実に少なくなっている。プレースタイルも以前のように独力で局面を打開するよりも、チームメイトと連携しながら攻略するというチームプレーヤー的な資質が顕著になってきた。それだけ悲願となっているCLを奪還するためには、周囲の力を必要とする度合いが高まっているわけだ。

 あくまで想像の域を出ないが、バルサが敗れて自宅に戻った意気消沈したパパに対して、チアゴ君が優しく慰める中、マテオ君がその周囲でふざけイジっているというメッシ家での一コマが容易に頭に浮かんでくる。デビュー以来、寡黙な性格も手伝い何かとミステリアスな部分が強調されてきたメッシであるが、こうした家族の存在を通して我々は彼の内面を垣間見ることができるようになった。
 
 ただ子供は3人とも右利きで、その意味ではメッシはやはり特別な存在なのだろう。普段はヒツジのように温厚だが、突然オオカミのような獰猛さを見せる。

「バルサが心掛けるべきは、メッシを常に満足させること」

 かつてジョゼップ・グアルディオラはこう警鐘を鳴らしていたが、この言葉の持つ意味を我々は改めて噛み締めるべきだろう。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。

 
【関連記事】
「リアルすぎる!」スアレスの噛み付きでメッシが顔面流血? 衝撃の“仮装画像”が話題!
「なぜ日本人はスペイン国旗を振ってスサエタを応援するんだ?」現地の指摘から始まったA・ビルバオとガンバ大阪サポーターの知られざる交流
「メッシはあんなタックルを受けない」バルサ時代のマラドーナの“キレッキレ”プレー集にファン興奮! 誕生日にラ・リーガ公式が投稿
「いちばん大事な部分が優れている」元日本代表GK楢﨑正剛氏が考える、いま世界最高の守護神は?【インタビュー】
「きっとマドリーで、スペインで成功を掴む!」香川真司が愛情たっぷりに”後輩・久保建英”を評した!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ