“優等生”な長男と“いたずらっ子”の次男――2人の息子たちから読み解くメッシの「二面性」【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2019年11月08日

試合に負けると周囲が手に負えないほど不機嫌に

左がメッシの長男チアゴ君、右が次男のマテオ君。(C) Getty Images

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 リオネル・メッシが現役ナンバーワン選手であることに異論はないだろう。フットボール史全体に範囲を広げても、ペレ、アルフレッド・ディ・ステファノ、ディエゴ・マラドーナ、ヨハン・クライフと候補は他にもあるものの、メッシの名前を挙げる人は少なくないはずだ。

 そんなメッシも32歳になり、ローマ(08-09シーズン)、ウェンブリー(10-11シーズン)、ベルリン(14-15シーズン)でチャンピオンズ・リーグ(CL)のトロフィーを掲げた頃の彼ではもはやない。しかしチームメイトや相手チームの選手がメッシをリスペクトする振る舞いを見ているだけで、ナンバーワン選手としての貫禄やオーラというものがこちらにもダイレクトに伝わってくる。

 メッシには常に2つの側面があった。普段は大人しくて穏やかなのだが、何かの拍子で攻撃的で好戦的な人間に変貌することだ。先日のCLのスラビア・プラハ戦直後も、チームが勝利(2-1)したにも関わらず、低調な試合内容に怒りの表情を浮かべていた。

 最近メッシがインタビューを受ける機会が増えている。ラジオ局の『RAC1』や『SPORT』紙がそうであるが、そうした場面でメッシはよく家族の話題を持ち出す。

 面白いのが長男のチアゴ君と次男のマテオ君に対する扱いの違いだ「賢くて大人しくてお利口さん」とチアゴ君の優等生ぶりを語る一方で、マテオ君に対してはエピソードを交えながらいたずらっ子ぶりを公言する。

「悪ガキだよ。いつも何か企んで、周囲の注意を引こうとしている。なかなか僕たちの手に負えないんだ」
 
 このマテオ君は、困惑気味のメッシとチアゴ君を尻目に、ライバルのレアル・マドリーのゴールに歓喜する姿が人気を博すなど、SNSでちょっとした有名人だ。

 イタズラのお仕置きで隅の部屋に閉じ込めても、しばらくして呼びに行くと「お仕置きタイムは終了、オリギ!」と昨シーズン、バルセロナをCL敗退に追い込む決勝ゴールを挙げたリバプールのFWディボック・オリギの名前を出してさらに挑発してくることもあるという。

 三男のシロ君(2018年3月生まれ)に関して語ることはほとんどないが、その数少ない発言によれば、「これからまだ見極めていかないといけないけど、マテオをさらに上回る悪ガキの資質を秘めている」のだそうだ。

 このチアゴ君とマテオ君の対照的な性格は、ある意味、メッシに宿る二面性を表わしているかもしれない。普段の天使的な部分がチアゴ君、時折見せる悪魔的な部分がマテオ君だ。その「時折」というのは、メッシが自分の思い通りにならない場面のことだ。

 そしてその極めつけが試合に負けた直後で、周囲の人間が手に負えないほど不機嫌になってしかもその状態が次の試合に勝つまで続くことも少なくないという。

 ただそれでメッシがマテオ君のよう人の言うことを聞かない人間であるというわけではない。実際今は亡きティト・ビラノバはかつて「一流選手にはどこか独善的なところがあるものだ。バルサでもそうした選手を何人か目にしてきた。その点ではメッシはもっとも独善的な面が少ない一流の選手だ」と語っていた
 

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