• トップ
  • ニュース一覧
  • 「観客は“ニッポン”コール。少年たちは西川の虜に」地元ブラジルの記者はU-17日本代表の躍進をどう見たのか?【現地発】

「観客は“ニッポン”コール。少年たちは西川の虜に」地元ブラジルの記者はU-17日本代表の躍進をどう見たのか?【現地発】

カテゴリ:日本代表

リカルド・セティオン

2019年11月05日

いまやブラジル、アルゼンチンとともに優勝候補に

2勝1分けグループリーグを首位通過して日本。現地時間11月6日にメキシコと対戦する。(C)Getty Images

画像を見る

「日本はとてもナーバスになっていた。それはチームを機能させる存在の西川が不在だったせいだ。彼の投入はあまりにも遅すぎた」

 たしかに57分に西川が入ってからの日本は、それまでとは違った。ここからは日本のリズムで進むようになった。

 3戦目のセネガル戦は、ともにグループリーグ突破が決まったチーム同士の一戦となった。
 
 この頃にはカリアシアの町はすっかり日本ファンになっていた。日本のレベルの高さを知っている人々は、スタジアムに足を運び、南米のチームもいない、すでに突破も決まっている両軍の試合に7000人以上の観客が集まった。

 ニッポン、ニッポンのコールは、すでにこの町ではお馴染みにっていた。私の興味を引いたのは試合を見に来てた地元の少年たちの数の多さだった。彼らはとくに65分に西川が入ると、大喜びしていた。彼が何かしてくれるのをすでに知っていたのだ。その期待に応え83分に彼が決めた決勝ゴールは、まさにゴラッソだった。

 いまや日本はブラジル、アルゼンチンとともに優勝候補に挙げられている。ただこれからは一発勝負、次の試合ではオランダ戦のようなプレーを見せてくれるのか、それともアメリカ戦のように及び腰になってしまうのか……。そこで運命が決まるだろう。

取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
【関連記事】
「全てはラウンド・オブ16以降を戦うため」U-17日本代表、GL首位通過の裏に森山監督が施した様々な布石
「まさかの展開だ!」ブラジル現地誌が若き日本代表の快進撃、韓国を含めたアジアのヤングパワーに驚愕!【U-17W杯】
「簡単な相手ではないが…」歴史的大勝で勢いに乗るメキシコ。指揮官は日本との対戦に自信!【U-17W杯】
「クボは始まりに過ぎない」「日本は才能のるつぼ」スペイン紙がU-17日本代表を称賛。“新たな久保建英”の登場を確信!
「優勝まで行きたい」セネガル戦、エース西川潤が終盤に大仕事!“死の組”首位通過に導く決勝弾
「魔法のアシストだ!」「バルサとマドリーが注目」U-17W杯でアルゼンチンの逸材MFが見せた“神業パス”が話題沸騰

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ