W杯未経験の中堅・若手がレギュラーの座に食い込めるか。
DF
森重真人(FC東京)
今季成績:33試合・1得点・0アシスト
平均採点:5.95(DF部門6位)
ワールドカップのピッチに初めて立ったブラジル大会で“世界との差”をまざまざと見せつけられたことが逆に良かったのか、帰国後のJリーグでは以前にも増して球際でファイトするようになった印象だ。
仙台のFWウイルソンが「かわすのが難しかった。テクニックがあり、強さも備えている」と評したように、外国人選手にも怯まず、クリーンなタックルでボールを奪うだけでなくビルドアップにも絡んでいた。その利便性はアギーレ監督も高く評価しており、9月の連戦ではアンカーで及第点の働きを見せている。
今では代表を引っ張っていくという自覚が芽生え始めており、自分以外のところにも意識が届くようになった。そうしたスタンスでアジアカップ制覇に貢献できれば、もうひと皮剥けるに違いない。
DF
太田宏介(FC東京)
今季成績:34試合・1得点・10アシスト
平均採点:5.97(DF部門4位)
今季はJ1の34試合にフル出場。大きな怪我もなく左サイドを駆け抜け、最終節の横浜戦でもCKから正確なボールを蹴り込み、高橋秀人のゴールをお膳立て。高精度のクロスとFKで、キャリア最多の10アシストをマークして『Jリーグアウォーズ』のベストイレブンに初選出された。
また10月に約4年9か月ぶりの復帰を果たした代表でも、自慢の左足を武器にジャマイカ戦やブラジル戦で確かな存在感を示すと、長友不在の11月シリーズでは先発したオーストラリア戦で無難なプレーを見せた。
「過密日程はむしろウェルカム。ここまでのサッカー人生で気持ち的にも一番充実している」と本人が話すとおり、心身の両面でマックスに近い状態にあるだろう。負けん気の強さが良い方向に出れば、アジアカップでもその左足が特別な光を放つはずだ。
DF
塩谷 司(広島)
今季成績:32試合・6得点・1アシスト
平均採点:5.92(DF部門11位)
本人は2014年を「サッカー選手として進化の手応えを得られた1年だった」と振り返る。身体能力を活かした1対1には定評があったが、今季は開幕から2戦連続決勝弾を決めるなど、公式戦で計9ゴールと攻撃面でも目覚ましい成長を遂げた。
ACL参戦の過密日程もあり、ワールドカップの中断期前後に一度コンディションを落としたとはいえ、終盤戦には復調。シーズントータルの貢献度は、チームナンバーワンと言っていい。Jリーグのベストイレブンにも初めて選出されている。今季最終戦も仙台を相手に盤石の守備を見せる一方、攻撃面でも果敢な縦へのチャレンジで存在感を見せつけた。
代表シーンでは、今年はA代表デビューを果たし、そのジャマイカ戦で上々の出来を披露。続くブラジル戦では、ネイマールに屈して「世界との差を痛感した」と話すが、効果的なビルドアップや対人の強さという持ち味は、十分に示している。
DF
昌子 源(鹿島)
今季成績:34試合・2得点・1アシスト
平均採点:5.91(DF部門13位)
優勝の懸かった最終節・鳥栖戦では、コンビを組む植田直通とのマークの受け渡しに失敗し、裏を取られて敗戦につながる痛恨の失点を喫してしまった。悔いの残る形でシーズンを終えたが、今季はリーグ戦全試合にスタメン出場。実戦経験を積んで大きく成長し、最後まで優勝争いに絡んだ鹿島を最終ラインの軸として支えた。
持ち前のスピードを活かしたカバーリングだけでなく、シーズン終盤はコーチングの声も積極的に出るようになるなど、今季のパフォーマンスには本人も自信を得たようだ。1シーズンを通してレギュラーを務めたのは初めてで、疲労の蓄積は心配だが、年末から始まる代表合宿にはリフレッシュした状態で挑むだろう。
代表では11月シリーズでメンバー入りし、アギーレ監督のやりたいサッカーを理解できた。現状は吉田、森重、塩谷に続くCBの4番手だが、いつでも出場できる準備はしている。
森重真人(FC東京)
今季成績:33試合・1得点・0アシスト
平均採点:5.95(DF部門6位)
ワールドカップのピッチに初めて立ったブラジル大会で“世界との差”をまざまざと見せつけられたことが逆に良かったのか、帰国後のJリーグでは以前にも増して球際でファイトするようになった印象だ。
仙台のFWウイルソンが「かわすのが難しかった。テクニックがあり、強さも備えている」と評したように、外国人選手にも怯まず、クリーンなタックルでボールを奪うだけでなくビルドアップにも絡んでいた。その利便性はアギーレ監督も高く評価しており、9月の連戦ではアンカーで及第点の働きを見せている。
今では代表を引っ張っていくという自覚が芽生え始めており、自分以外のところにも意識が届くようになった。そうしたスタンスでアジアカップ制覇に貢献できれば、もうひと皮剥けるに違いない。
DF
太田宏介(FC東京)
今季成績:34試合・1得点・10アシスト
平均採点:5.97(DF部門4位)
今季はJ1の34試合にフル出場。大きな怪我もなく左サイドを駆け抜け、最終節の横浜戦でもCKから正確なボールを蹴り込み、高橋秀人のゴールをお膳立て。高精度のクロスとFKで、キャリア最多の10アシストをマークして『Jリーグアウォーズ』のベストイレブンに初選出された。
また10月に約4年9か月ぶりの復帰を果たした代表でも、自慢の左足を武器にジャマイカ戦やブラジル戦で確かな存在感を示すと、長友不在の11月シリーズでは先発したオーストラリア戦で無難なプレーを見せた。
「過密日程はむしろウェルカム。ここまでのサッカー人生で気持ち的にも一番充実している」と本人が話すとおり、心身の両面でマックスに近い状態にあるだろう。負けん気の強さが良い方向に出れば、アジアカップでもその左足が特別な光を放つはずだ。
DF
塩谷 司(広島)
今季成績:32試合・6得点・1アシスト
平均採点:5.92(DF部門11位)
本人は2014年を「サッカー選手として進化の手応えを得られた1年だった」と振り返る。身体能力を活かした1対1には定評があったが、今季は開幕から2戦連続決勝弾を決めるなど、公式戦で計9ゴールと攻撃面でも目覚ましい成長を遂げた。
ACL参戦の過密日程もあり、ワールドカップの中断期前後に一度コンディションを落としたとはいえ、終盤戦には復調。シーズントータルの貢献度は、チームナンバーワンと言っていい。Jリーグのベストイレブンにも初めて選出されている。今季最終戦も仙台を相手に盤石の守備を見せる一方、攻撃面でも果敢な縦へのチャレンジで存在感を見せつけた。
代表シーンでは、今年はA代表デビューを果たし、そのジャマイカ戦で上々の出来を披露。続くブラジル戦では、ネイマールに屈して「世界との差を痛感した」と話すが、効果的なビルドアップや対人の強さという持ち味は、十分に示している。
DF
昌子 源(鹿島)
今季成績:34試合・2得点・1アシスト
平均採点:5.91(DF部門13位)
優勝の懸かった最終節・鳥栖戦では、コンビを組む植田直通とのマークの受け渡しに失敗し、裏を取られて敗戦につながる痛恨の失点を喫してしまった。悔いの残る形でシーズンを終えたが、今季はリーグ戦全試合にスタメン出場。実戦経験を積んで大きく成長し、最後まで優勝争いに絡んだ鹿島を最終ラインの軸として支えた。
持ち前のスピードを活かしたカバーリングだけでなく、シーズン終盤はコーチングの声も積極的に出るようになるなど、今季のパフォーマンスには本人も自信を得たようだ。1シーズンを通してレギュラーを務めたのは初めてで、疲労の蓄積は心配だが、年末から始まる代表合宿にはリフレッシュした状態で挑むだろう。
代表では11月シリーズでメンバー入りし、アギーレ監督のやりたいサッカーを理解できた。現状は吉田、森重、塩谷に続くCBの4番手だが、いつでも出場できる準備はしている。