積み上げてきたパスサッカーは着実に成熟してきている。
広島は今季から本格的に城福浩監督の下で3-4-2-1システムを採用し、昨季の堅守速攻から“ボールを保持すること”に重きを置いたが、正直に言えば序盤戦はポゼッションできているとは言い難かった。ただ、シーズン通して着実に練度を高めてきたおかげで、今では相手を押し込める試合が格段に増えている。浦和戦のポゼッション率も61%だ。
シーズン終盤に差し掛かってきた今、序盤戦と比べて攻撃面は飛躍的に進歩したと感じる。チャンスが多ければ見ている側としても楽しく、そのサッカーは魅力的だ。これは筆者だけでなく、クラブに携わる関係者と話をしていても、「今の広島は良いサッカーをしている」とよく聞く。
浦和戦後、青山敏弘は「やってきたことが決して出せていないわけではない」と言っていた。積み上げてきたパスサッカーは着実に成熟してきている。だからこそ、その進んでいる道が間違っていないと証明するためにも、結果が出て欲しいと思う。そして相手を押し込めるようになった今、<何度も繰り返しになるが>その結果を出すためにもシャドーの得点力が不可欠なのである。
シーズン終盤に差し掛かってきた今、序盤戦と比べて攻撃面は飛躍的に進歩したと感じる。チャンスが多ければ見ている側としても楽しく、そのサッカーは魅力的だ。これは筆者だけでなく、クラブに携わる関係者と話をしていても、「今の広島は良いサッカーをしている」とよく聞く。
浦和戦後、青山敏弘は「やってきたことが決して出せていないわけではない」と言っていた。積み上げてきたパスサッカーは着実に成熟してきている。だからこそ、その進んでいる道が間違っていないと証明するためにも、結果が出て欲しいと思う。そして相手を押し込めるようになった今、<何度も繰り返しになるが>その結果を出すためにもシャドーの得点力が不可欠なのである。
どうしたら決定力が上がるのか、いつもどうしてもその答えを求めたくなる。選手や監督は、「プレー精度」「チャンスを作り続けるしかない」「(シュートが)決まらない日もある」といった類のことを教えてくれる。たしかに、森島司が2、川辺が1得点を決めた神戸戦は6-2で大勝したし、清水戦はパスで崩し切って2-1で勝利した。
やはり、結果を出すためには今のパスサッカーの質をより向上させるしかないのかもしれない。いずれにせよ、現スタイルを信じ続ければ、広島はもっと強いチームになるはずだ。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)