【広島】守護神・大迫敬介から見える視界で納得した「堅守の秘訣」

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2019年09月01日

「結果的に僕が止めた場面もありましたけど…」

大迫は磐田戦も無失点で抑えた。写真●茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ25節]磐田 0-2 広島/8月31日/ヤマハ
 
 広島が磐田に押し込まれた時間は長かった。実際、シュート本数は広島の9本に対して、磐田は12本と上回っている。それでも、無失点で凌ぎきった。これは決して運ではない。
 
 好セーブを連発したGK大迫敬介はこんなことを言っていた。
 
「前半も何本か僕のところに(シュートが)飛んできて、結果的に僕が止めた場面もありましたけど、味方の選手がしっかりと寄せてくれて相手にプレッシャーを与えてくれたからこそ、自分の身体の近くに飛んできていると思います。そこは練習のところから味方の選手とすり合わせている部分なので、それが今は上手く結果として出ているのは凄くポジティブなことだと思います」
 
 外から見れば大迫の好セーブとして映るが、GKからの視界は違う。味方がシューターに対して身体を投げ出し、シュートコースも限定しているからこそ、守護神はボールがどこに飛んでくるか分かるということだろう。
 大迫の言う「すり合わせ」について、野上結貴はこう述べている。
 
「ある程度、シュートコースを切りながら、打たれてもサコ(大迫)がいる。一人ひとりのやるべき役割もしっかりできています。僕らがファーを切って、サコがニア。あとは股を通されないようにというのも話しています」
 
 野上のコメントを聞いても、大迫の視界ではシュートコースはほとんど絞られていることが窺える。広島が誇る堅守の原動力は、このGKとDFの連係だ。だからこそ、たとえ押し込まれて多くのシュートを打たれたとしても、野上は「そんなに、ヤバイと思ったシーンはないんじゃないかな」と口にするのだろう。
 
 これで現在、今季の18失点はリーグ最少。広島の守備はこれからも、そう簡単には大崩れしないはずだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
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