エムバペやディ・マリアについては「1対1で勝負しろと言われても…」
マルセイユには何かが足りなかった。それが実力なのか、戦術なのか、組織力なのか。突き詰めれば「すべて」だったのだろう。
酒井自身もこの敗北に衝撃を受けた様子で、「監督の期待には応えなければいけなかった。全部自分の責任」と繰り返し口にし、猛省していた。そして、対峙したエムバペとディ・マリアのクオリティーについて問われると、冷静にこう語った。
「ディ・マリアはもともと怖い選手。彼がボールを持ったときの、エムバペのスプリントは凄い。とくにスプリントのレベルが違うので、前を向かせないようにするのは無理ですね。あれだけのスペースをディ・マリアとエムバペに与えて1対1で勝負しろと言われても……それも難しい。
結局、彼らにボールが渡るまでを、チームとしてどうディフェンスするか。もちろん両サイドバックの僕やブナ(・サール)が完璧に押さえられればいいけれど、簡単に押さえられる選手ではないので…」
事実、何度もパリSGと対戦してきたはずの酒井でさえ、翻弄され続けた。
「パリSGは対戦するたびに違ったチームになる。以前に対戦したチームとは違うとして、どこが変わったのか、今日の試合に関してはそこも分からなかった。すべてが対等なチームにならなければ、そういう変化も、分からないのかも知れない」
酒井自身もこの敗北に衝撃を受けた様子で、「監督の期待には応えなければいけなかった。全部自分の責任」と繰り返し口にし、猛省していた。そして、対峙したエムバペとディ・マリアのクオリティーについて問われると、冷静にこう語った。
「ディ・マリアはもともと怖い選手。彼がボールを持ったときの、エムバペのスプリントは凄い。とくにスプリントのレベルが違うので、前を向かせないようにするのは無理ですね。あれだけのスペースをディ・マリアとエムバペに与えて1対1で勝負しろと言われても……それも難しい。
結局、彼らにボールが渡るまでを、チームとしてどうディフェンスするか。もちろん両サイドバックの僕やブナ(・サール)が完璧に押さえられればいいけれど、簡単に押さえられる選手ではないので…」
事実、何度もパリSGと対戦してきたはずの酒井でさえ、翻弄され続けた。
「パリSGは対戦するたびに違ったチームになる。以前に対戦したチームとは違うとして、どこが変わったのか、今日の試合に関してはそこも分からなかった。すべてが対等なチームにならなければ、そういう変化も、分からないのかも知れない」
ただ、チームとして、もう少し抵抗する手段はあったはずだった。だが、マルセイユは真っ向勝負を挑んで、あえなく撃沈された。
マルセイユのアンドレ・ヴィラス・ボアス監督が「この大敗は自分の責任だ」と語ったことを巡り、テレビの討論番組では、「本当にヴィラス・ボアスの責任か」というお題で議論が活発にかわされた。
王者相手に野心的に臨みすぎたこと、酒井を左SBに起用したことなどが議題に挙がったが、最終的には「監督も選手も責任はフィフティ・フィフティだ」という結論に達している。
酒井は「監督は自分の責任だというだろうけれど…」と前置きしたうえで、ヴィラス・ボアス監督の責任ではなく、敗因は選手たちの対応力にもあったと言及している。
「戦術がうまくいくのなんて100%中10%くらい。残りの部分はチームとして何ができるか、もっと対処しなければならない部分になる。この試合では、もっとコンパクトにブロックをつくることが大事だったかなと思います。戦い方を、前半で修正できなかったというのは大きな反省点だった」